2010年2月7日日曜日

クラシックバレエ 舞台美術装置

  
  
今日の風の吹き荒れ様はすごかったな。

我がスタジオも壁面の一部が吹き飛ばされたし!

っていっても被害に至ったわけではなくてよかった。ほっとしてます。



さあ明日からはいつもお世話になっているアトリエで引き続きバックドロップ制作だ。

納期の都合で制作が一旦保留になっていたけど、先週末より再開。

あまりに中途で作業が切り上げてあったので、この先どの部分をすすめる予定だったのかすっかり忘れていたけど、まだまだ下地段階でやることがたくさん残っていたからとにかく下地づくり。皆さん頑張りましょー。




バックドロップ—下絵・部分


で、ちなみに何のドロップかというと、クラシックバレエの舞台用ドロップです。

これ、背景としてはこの1枚で完結はしていません。
というのは、この幕には加工が施される部分や別注の切り出しパネルとの抱き合わせで初めて完成形となるデザインになっているから。


そこが面白い!!
まさに美術装置だよね。


もし仮に自分がデザインするとしてもこのアプローチは自分の理想ととても近いので、大変興味深く作業&勉強させてもらってます。


だって見た目には1枚の絵なわけ。だけど仕掛けが施してあるんだ。


例えば、ある絵本の1ページを開いて、そこには街並み風景が描かれているとしよう。その絵が、文を読み進めるうちに昼→夕→夜へと情景が変わっていったら?

舞台ではそれが出来る。
立体のセットなら誰でも想像がつくと思う。実際に建物として美術装置を組んで、そこに照明を仕込めばあとは照明家さんがその変化を付けてくれる。

だけど何度も言うように現在制作しているものはあくまでも平面の背景ドロップだ。
1枚の絵なのにそこでは人が出入りしたり、一日の時間経過も表現できる。
このドロップはそのための仕掛けを備える。

そこが面白いところだね!


実際にこのバレエの本公演を見ることは出来ないと思うけど、
想像してみるだけでも面白い舞台演出になりそうだ。






● クラシックバレエ 舞台美術装置




 

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