2013年2月4日月曜日

モリすぎないもり

  

前回に引き続きまして、森景バックドロップ製作のその後、そしてその仕上がり報告です!

まずは過程より ー


 

今回の生地は絵の具が呆れるほどよく滲むので(笑)、色々な処理を考えながら描き進めなければ。

一度全面に絵の具で塗り込めば滲まず描けるけど、それをしないほうが良いなー、と。
過去にもここで書いたと思いますが、背景画といえど装置です。
だからただ描くだけでは舞台上での面白さが足りないと思うのです。
それに幕の重量も抑えられるし(それでも重くなりますが)、生地の素直さも残る。
そして何より一番は照明効果を期待して!

自らのデザイン・製作である場合にはこの幕に対してのバックライトを積極的に意識することが多いですね。
幕の前後のあかりを意識して描くとそれはもう。。。
頭が一杯になっていい感じです。^^;

ということで、なるべく布の地を生かして絵の具を置く量も調節して描いていきたい。
でもあまり薄めの顔料描き、または染料描きをすると滲む・・・のだけど、そこも考え方次第。滲みは…止めようとする努力ではなく、その部分も利用していこう!っと考えると途端にそこがいい調子に見えてくる。


 



そんなこんなで上の事に限らず、自らが置いた全ての絵の具の調子とのやり取りしながら。









箇所箇所で撮影した写真をどうにかこうにか継ぎ接ぎして・・・



で、↓このような感じの仕上がり・・・のハズ…。





欠けていたり、幕がめくれていたりと…それに画像処理の腕が無く、
どうしてもゆがみが発生して正確なシェイプで伝え切れていないところはお許し下さい…。


でも、雰囲気はこの画像でしっかりと捉えて頂けるかと思います!


ARTDOMINO HP内レンタルページへも、以前ご紹介したくるみ割り人形のお菓子景と併せて載せてあります(下〜の方へスクロールをお願いいたします)…あ、画像は小さいのですが…m(_ _)m  http://www9.ocn.ne.jp/~a_domino/RENTALS.html
よろしくお願いいたします。



この幕は縦方向の縫い目が2本しか有りません(本当は縫い目無しの幕を使いたいところですが)。前からの照明あてだけでなく、幕裏からの照射も十分に可能です。
それにより、様々な表情の森を演出して頂けることと思います!



と、いうわけで、
この度、森景バックドロップが完成いたしました!!

イメージに重なる舞台公演がございましたら是非是非!ご利用頂きたいと思っております。



アールドミノ レンタルバックドロップ、森の絵幕のご紹介でした。







● モリすぎないもり