2009年10月30日金曜日

ガラス工房 - 彩硝房

東武東上線 - 上福岡駅から徒歩数分…

右手前方に、ある壁画を見つけた。ここだ!


今日はいつもお世話になっているスタジオの親方さんとこの工房を訪ねる事になった。



" 彩硝房 "


ガラス作家・吉野さんによる、
吹きガラスの工房になります。


ある棚には、色とりどり…透き通っていたり、粒子が細かくて半透明な色合いを出したりするガラスに着色するためのガラス達が瓶に入っていて出番を待っている。


電気炉、徐冷炉など今まで見る機会のない物を見ることが出来た。
ここでは吉野さんオリジナル作品の制作の他、ガラス体験・ガラス講座・工房レンタルなども行っている。この日も教室が開かれたようだった。


ほんの短時間の訪問だったからじっくり見学とまでは出来なかったけど今度は作品も見せてもらえたらいいなと思ってます。そして出来れば作業風景も・・なんて。


・・なので情報不十分。んー悪しからず…

詳しくはこちらをご覧ください。

彩硝房ホームページ



・・・ところで何故壁画が目印になったのか・・実はここのスタッフの一人は自分と同じ親方の下、ペイントスタッフとしても活躍しています(元気そうで何より!)。だからここの壁画はそのスタッフさんの手によるもの。
住宅や商店などが多く建ち並ぶ中、壁画がこの街にとってとてもいいアクセントになっていました。・・そういえばここに来るとき、数人の小学生に道を聞いたんだった。みんながこの工房をよく知っていて場所を教えてくれたっけ。住宅や商店などが多く建ち並ぶ中、壁画がこの街にとってとてもいいアクセントになっていたし、それにこの辺りの子供にとってはきっとランドマーク的なモノなんだろうなー。


今回はたまたま訪ねる事になった訳だけど顔が出せてよかった。

彩硝房さん、また寄らせてください!

ガラス工房 - 彩硝房

2009年10月26日月曜日

AZUKI フレイバー

PEPSI あずき


既にご賞味の方も多いと思いますが、自分も“ これはのんでおかなければ ”と思い買ってしまった。どちらかというとむかしからラベルは"赤白"派ではなく赤白・青の"トリコロール"派?でして・・・自らに使命を課した訳で・・。

まあ、小豆は好きですから感想は最悪なモノにはならないはずだし…。
あんこと、バターや洋菓子に使うクリームなどはよく合うと思っているしね。




…感想は、“ オレは飲める・・が ” です。

飲む前の香りは、非常に個人的な感想だけど、東京ディズニー〜が頭に浮かんだ。
園内出店で売っている食べ物の香りだ、って思った。・・レポートになっていないけど。
そしてオリジナルより透き通っていて色が綺麗です。ワイン色(小豆色)を強調してるのかな?

飲んで、そして色々考えを巡らせた後、
よくこれだけうまいことブレンド出来たな、と。ただ、よい意味だけではないけど…。
あずきだけど別物になってる。単語だけ拾えば、ラベルに書いてあるキーワードのように確かに上品な甘さ、そして香りと感じることも出来た。こう言ってしまえばそれまでだが、不思議な味、だ。
第一、元々得体のよく分からない不思議な味だしね。紅白もそしてこれも。
それになんで美味しいんだろう?なんておもってたまに飲んでるくらいだから。
だから、上に書いたように“よくうまく混ざったな”という感想になったんだ。
同時に、でもやっぱりオリジナルは超えられないな、と個人的には思いました。

これ、"オレは" 飲めるよ。



AZUKI フレイバー

2009年10月23日金曜日

背景幕上に訪問者

最近制作している舞台幕。

舞台上手側にセットされる背景幕を制作中の出来事。





ふと目線を足下へ移すとそこには!



キリギリスがこっちを向いて居たのです。








これが歩き回っている所は絵の部分でいうと丁度野原にあたるところ。
どこから来たのオマエさん!?



別に戸外で描いてるわけではないが
このシチュエーションは珍しいからカメラをすかさず取りに行ってきた。


カメラをマクロモードでなるべく近寄ってフォーカスを決めているとこっちに歩き出したぞ。
どんどん迫ってくる・・角度が決まらないじゃないかー。


・・・まぁでもいいか、正面から撮る画もいいね。


歩いてくるけどおおよそで構図を決めてパシャッ!


ううわっっ!!!


デジカメの確認画面が一度暗くなったところで何かが自分にぶつかってきた。

もちろんキリギリス。ヤツが飛び込んできたんだ。

・・正直かなりびっくりしてしまった。



なぜだろうか?
その後も良い角度で一枚おさめようと思い何度かカメラを向けるんだけど毎度こちらのカメラの方へ向かってくる。

…そういう習性?…それとも偶然か?


このキリギリス(おそらく)、絵の原っぱの中で(上で)しばらく遊んでいつの間にかいなくなってた。



背景幕上に訪問者

2009年10月19日月曜日

背景ドロップから制作開始

先日始まった舞台背景画制作。

童画世界の要素が強いデザイン画だ。
背景ドロップから制作開始

まずは舞台奥に使用されるドロップから描画。


デザイナーさんの描いたイメージを壊さぬように、葉の大きさや色合いなどに気を配って描いていこう。
そうすると・・・葉の一枚が結構大きいじゃないか!

…なんて思いながらも制作は順調に進んでます!!




—背景ドロップから制作開始

2009年10月18日日曜日

記念公演用舞台背景幕制作始まる


ある周年記念の舞台公演が始まる。


記念公演用の新たな舞台セットが必要。
そしてその美術の多くの部分に幕が使われる。バックドロップや紗幕に背景画を描くのだ。


湖や遠見の山々、四季を感じさせる木々や野原の絵。

想像の世界でありながら、写実性は求められるが常にメルヘンな感じが出せるように努力しています。


上は絵の具の調色後の写真だね。

こんな色合いで描いています。もちろん他の色合いもあるけどね。



では、まずはバックドロップから!




記念公演用舞台背景幕制作始まる

2009年10月16日金曜日

コンサート用舞台装置


この美術セットは何でしょう? 

あるグループのコンサート舞台用だそうです。


舞台背景用の幕に太陽を描いている。

とてもデザイン的な、半円分の太陽だ。
どんなコンセプトの基で使われるのかとても気になる所だ。


・・それにしてもまだ “蚊” が飛んでる。しかもこの日は何匹も…。うぅ。

スプレーガン作業中だったな・・・まとわりつかれ、
・・だけど描くことに専念してるし、コンプレッサーのホースもさばきながら・・そして何カ所も刺されながら・・・

・・暖かい日だったんだ。10月でも蚊も出るか。・・・描いてるのもおてんと様だし。


コンサート用舞台装置

2009年10月12日月曜日

影絵 : スーパーコットンor英国シーチング

制作の話。

今回のペイントはあるクラシックコンサート用のモノ。

なんだけど、この背景の絵柄は "和物" だ。おそらく音楽会の内容が関係しているのだろうけど、相変わらず詳しいことは絵描きサイドにはあまり伝わってこないね。


・・それは置いておいて、実制作について書こう。


まずこの絵はステージ上では常時かまたはピンポイントで影絵風になるという。

写真はすべて部分で、しかも仕上がりではないのだけれど、要は黒のシルエット部が影の部分になるということだ。映ってはいないけれど、画面全体は和紙風。巻物或いは掛け軸を広げたような雰囲気。そして影部分は"1本の梅"が横へ横へと幹をのばしている。そこにはキジやウグイス(?)も描かれていた。

この仕事はへたに画面を汚せない仕事なのだ。
絵の具もこぼさないように終始気をつけないとならない。

なぜかというとこの布地は"英国シーチング"
または"スーパーコットン"と呼ばれる、縫い目のない1枚モノの生地で、このような目的(影絵)のために使われることが多い。



そしてそして、照明さんのあかりの当て方を想像しながら作業を進めました。

2009年10月8日木曜日

舞台美術展−武蔵野美術大学


2009年 9月7日〜10月3日の会期で行われていた、日本を代表する舞台美術・装置家の川口直次先生の展覧会に行ってきた。

川口先生は武蔵野美術大学、通称 “ムサビ” の教授も務めていらっしゃる方です。
そしてこの度、ムサビ教授を御退任なさるそうだ。その記念ということでこの企画が行われたのだそうです。

主にオペラの舞台装置を数多く手がけられ、次いでオペレッタやバレエの舞台でも素晴らしい作品を残されています。藤原歌劇団や日本オペレッタ協会、松山バレエ団といった団体からその他にもテレビや映画の世界でもセットを提供されてきました。(映画で言えば、''静かな生活"は昔見たおぼえあり!)


川口先生の仕事に携わったこともあるので、どのような舞台デザインをされる方なのかは察することが出来ます。
だけど自分が知らない過去の沢山の作品が存在する訳です。
だから今回はとても楽しみにしていました!

では、展覧会場へ。

武蔵美校内の展覧会会場正面には舞台模型の写真を引き伸ばしてプリントされた幕がかけてあり、とても華々しい感じで迎えられた気がした。

展覧会場内はとても暗く、ミニチュア用のライティングやその他スポットライトや映像が展示物を浮かび上がらせていて、その雰囲気はまさに舞台人を主張するかのようでした。


どの展示物も大変見応えあり!
舞台セットのイメージを伝えるデザイン画の数々、そしてミニチュア達が会場を取り囲んでいました。
過去のプロダクションでも模型は今年作られたものが多かったようです。
やはり模型はイメージを伝えるのにはもってこいですね。
オペラの舞台装置なんかはからくりの連続です。だけどミニチュアがあるからイメージの作り手の志向を理解するのに時間がかからない。

仕事で関わったオペラ"トスカ"やオペレッタ"微笑みの国"他、懐かしい舞台の資料もあって色々思い出したなぁ。

・・この仕事を始めてすぐ、ホントに間もなく舞台のことを全く分かっていない頃、川口先生の作品に関わった。そしてその時初めてオペレッタという舞台の世界を知ることが出来たし、初めて劇場の現場に立ち会ったんだ。
確か"春のパレード"だったっけ。新宿文化センターへ行ったんだよなぁ…懐かしい。

オペラ、オペレッタの作品が並ぶ中、バレエの舞台作品もあった。
その印象は、やはり装置家さんらしく作り込む感じのセッティングでとても豪華なものだった。特に"シンデレラ"のセットの内、キッチンのシーンはとても想像を描き立たせる素敵なセットだった。バレエはやっぱり現実離れした部分が所々に見えた方が楽しいと僕は思う。実際、川口先生ご自身も語っていらっしゃるように、バレエ作品となると幻想的な美しさと現実世界とのバランスを大切に制作されてきた様子。



・・・大変貴重な時間を過ごすことが出来ました。なんて言うか…オレ頑張ります。
まだまだ感じた事は沢山あったけどこの辺で…。


川口先生お疲れ様でした。今後のご活躍も楽しみにしています。



舞台美術展−武蔵野美術大学

2009年10月5日月曜日

''和紙の里”で…

先日は埼玉県東秩父村にある和紙の工芸館を訪ねた。

ここは手漉き和紙の実習も体験できる。
むかーし(小学生の頃か?)来たときは確か庭の落葉を漉いている和紙の間に挟んでもらって自分なりの和紙を作ったっけな。

そして今回の目的は…ここの'そば'を食べに来たんだ。……和紙はそっちのけです、ごめんなさい。


というのは、味の評判がなかなかよいと以前から聞いていたので今日はトライしに来たわけだ。敷地内にあるお店だからなかなか知れ渡らないのだろう。ここには何回か来ているが以前はあまり興味がわなかった。何だかここのお蕎麦はなかなか美味しいらしいよという評判はちらほら耳にしていたんだけどね。そして!今回はその評判を聞いていてつもった意識がここに足を向かせた訳だ。これぞ口コミの威力だね。


味は、確かに美味しかった!お客さんもたくさん入ってたし。
和紙が目当てで来る人が多いと思うけど、見学や買い物をしてさらにここで美味しい蕎麦が食べられたらきっとより満足できるよね。
また食べに来よう!!



その後は庭にある見学可能(座敷にはあがれません)な古民家に見入った。
やっぱりこういうところでは職業上の癖が出てしまう。
どうしても舞台美術に結びつけてしまうな。
古民家の建築構造がどうしても気になって…
その上茅葺き屋根なんか植物が自生していてまるで有名な某ジャパンアニメに好んで出てきそうな雰囲気。面白かったー。




…あ、今日の本来の目的はあくまでも “食” ですから。






— ''和紙の里”で…