2013年12月28日土曜日

次への糧

 
 
あれこれして・・・え、と…総括2013となりました。^^;

前回投稿が・・・暑さと闘っていた頃…^^;


ここまでの間、ヘルプも含め色々と製作をさせて頂いておりました!

気がつけば2013年も終わろうとしています。
少しずつですが今年も新たな繋がりが出来、狭いとは言えど深い世界に触れ多くのことを学ばせてもらっています。

一方で、いつも手伝ってくれるスタッフに対しては、段取りという言葉が当てはまらない事もあったりで ^^;(これはやはり自分が甘いのですが…)、各山場を乗り越えられたのも本当に周囲のみなさんのお陰です! そしてまた新たに頑張りましょう!!




今年の製作資料から抜粋。↓並べてみました。他にも載せたいものもあるのですが、そもそも撮影していないものもあったりと。^^;







関わらせて頂いた皆様へ感謝をここに。ありがとうございました。

そして来年も是非ともどうぞよろしくお願い申し上げます!




ART DOMINO
安 藤 基 彦














2013年8月16日金曜日

ドレスアップ


 
ラジオから何度も言われますね。

猛烈なアツさ ー

って。 ・・でしょうね。 はは・・・


コマメな水分補給を〜
 
の コマメ とはラジオで聞くところ、時間的・量的、な基準を設けられないそうで、個人の判断だそうです・・・


・・・ということで、皆様元気にお過ごしでしょうか?

自分はというと、スタジオでの正午過ぎ〜四時くらいまでをどう過ごすかで悩んでいます。

逃げたがってばかり…本当に危ないと思うので。
その時間帯のみんなの動きの鈍いことといったら…

でも世の皆さま、同じく暑い中お仕事ですから。
お互いそれぞれが気を付けるしかないですよね。

コマメに ^^

それにこちら、
絵の具はモーレツによく乾きます。有り難い!
けど、我らがついて行けていないかも・・・


…この辺で置いておきましょうか。


 さて、今回は背景のお話ではありません。



バレエコスチュームのお話。


同一デザイナーが装置のデザイン、衣装デザインを併行して行うことが理想…
と昔から思っています。

海外のデザイナー方々はこのスタイルが多いですね。
だからというわけではなく、舞台のイメージ作りから考えると理にかなっている、と思うのです。
ただ国内での事情は今のところ違って…これはもう色々な事情があるから何とも言えませんが。。。

といったところですが、

この度、背景イメージと衣装イメージを統一して進められる機会を一部頂きまして、
あれやこれやと打ち合わせも行っていました。

で、

ボディーもヘッドもスケッチ起こすの面白し!

それに背景のイメージがすでにあるから衣装への反映がスムーズです。

あ、ただ製作の都合は無視してデザインしています。
一応絵描きなのでそれなりに ^^


色々とお世話になっているコスチュームメーカーさんとの製作。

生地選びもこれがまた素晴らしいサンプルの数々を用意して頂き ー
打ち合わせ、かなり熱く進みました!感心しきりです!!
むー、
色々と示せないのが残念。。。



ヘッドドレスの方との打ち合わせも済みました!

これまた素晴らしい手業に惚れ惚れでした。
上に書いたように、無謀なデザインにも関わらず、
こちらのイメージをすごく尊重して頂きまして、
ダンサーさんからの理想とこちらのイメージを合わせたように
進めて頂けることになりました…なんとも恐縮です。嬉しい限りです!







これはもうどちらも進行具合が気になって仕方がありません。



今はただただ楽しみに待っています。


 










あ、それと!とても嬉しい再会もあり…
いやそのように気安く自分と並べてしまうのは甚だ失礼極まりないですが…とにかく嬉しかったですね!
お話を色々とありがとうございました!
 打ち合わせ半分(もちろんしっかりと)、舞台美術製作話半分、みたいな感じになってしまいましたが、あっという間に時が過ぎて行ったなぁ。。。



ということで、
 
美術と共にいつの日かご紹介できるかとおもいますが、
取り敢えずは製作物の近況報告でした。


では今日も気を付けてすごしましょうね。
 

…さて、スタジオへ。
気が重いのは気のせいです…きっと。
沢山のボトル達がいるから大丈夫! マメに! ね ^^ 






● ドレスアップ












2013年7月23日火曜日

24回中6度目のFB

 
 
こんにちは。

この時期は山梨県は清里高原へgo・・・

になってきた私の人生です。


今夏も呼んで頂きました、24th 清里フィールドバレエの美術製作に!
3日間お世話になりました。それはもうあっという間でしたが、毎年の顔ぶれの他、こちらの皆さんに会えることも嬉しくて。^^
萌木の村さんには毎年感謝です!

今回のフィールドバレエ、今までとの相違点はずばり、演目数の違いです。


24th KFB は “ジゼル” をお送りします。

The Field Ballet  Web page
 http://www.moeginomura.co.jp/FB/index.html


すっかり定着していた3演目体制からの〜
1演目体制になったわけです。 

そして、舞台自体にも変化が。
 一目瞭然な所もあれば、すごく大きい変化でも気付かれにくい部分もあって。

外周の変化もね。フィールドバレエ美術 小林氏の計らいです!(自分に出来るお手伝いもさせて頂きました)
かねてより施工中のこだわりの広場側ガーデニングと相まって、
来訪者方々へのとても温かい気遣いとなっています。


もうね、誠にWelcome体勢なのです!

力の注ぎ方が今までと違って、非常にフォーカスがはっきりしています。


ここでしか味わえない野外でのバレエ。
その空間の魅力を最大に伝えることの出来る演目の一つ、バレエ シャンブルウエストがお贈りするジゼル。
皆様により一層野外バレエを楽しんで頂くための準備が着々と進んでおります^^
僕も微力ながら少々作画を行いました。(何を…かな?)


ライブの良さって口ではホント伝えづらい。
ライブパフォーマンスってみんなそうですが、ここのはまた特別。
ん〜〜こればかりは見て頂くしかないのですが…。
涼みながら、見上げれば満天の星空、霧がかかる夜も。
毎夜違う表情のジゼルが待っています。
 
会場内では飲食も出来るようになっています。
そこはさすが萌木の村、美味をご提供!

ですから皆様、どうぞ肩肘張らずに高原での夏の野外イベントをご堪能頂ければと思います。

・・・あぁ、ビール飲みたくなってきた。  …え、そんな締め?




2013年6月18日火曜日

うねりの中


ひさびさもひさびさの投稿です。

近年、梅雨、梅雨?今ってほんとに梅雨?色々心配事が…なんて考えながらこの時期を過ごしていますが、皆様はいかがおすごしでしょうか?


そんな、もう夏真っ盛り!なんて感じてしまう今日この頃に於いて、寒い時期の催しの為の準備をじり、にじり、と進めています。


絵描きとしての美術…今時どのように映るのかはわからないですが、自分はやはり描くのです。

絵描きらしく舞台を飾ろう。


大事なチーム作業、準備をじりりと。今は暑いですが冷静になれるよう。次のよーい!ドン!!が来るから。



・・・なんのこっちゃわからないかもしれませんが、時間はあるようで無くて。…ん?




…と、いくらか書きましたが、最近はPC稼働率がかなり高い。


絵の話は一旦どこかへ。いや、描いてない訳じゃなくて、行ったり来たり、してる。
自分にとってcomputerはどんどん便利なツールとなってます。
今更?と言われてしまうかも知れませんが、自分にとってはまさかまさか!と言うほど。でも仕組みなんか分かりませんよもちろん。

僕の場合、あらゆる画材(と呼べないものもあるような…)を使って描くことがそれにあたるけど、“ツール”というものはどういった物でも使い方が分かって自分の要望を満たしてくれるようになるとやっぱり楽しいです。^^ だからここのところのPCもそう。
お陰で、併せてブルーライト対策も必要となりましたが。気休め程度だけど。

快適なアナログ製作のためにこれからも力を発揮してもらおう。
身体も気をつけたい…バックアップとれないから。







● うねりの中




2013年3月31日日曜日

ピークス


 
今月ももう終わり、か…。

年度の変わり目、色々重なっています。

桜もいつの間にか咲いている、っていうこの感覚、少し残念だな…。


ここのところお陰様で製作面ではかなりのボリュームでした。日をまたぐこともしばしば。自分も含めみんなのスタミナを考えつつも、でも結局どれも強行突破だったような…質を落とす訳にはいかないですからね。


この先もしばらく気が抜けない状態。でも手伝ってくれる皆がいる。
同じく乗り切っていけるはずだから!よろしくお願いします!!




アトリエ、今週は渋滞週間となっています。^^;
頭の切り替えが難しい…。


↑画像はその中で、週末本番のための製作資料から。

うちの幕をお使い頂いたり、また、創作ダンスの部では一部新規製作をさせて頂いたりしています。制限が多いけどその中でも極力面白い空間作りが出来たら嬉しいですね。実験的な事、というか過去に経験のある作りをさらに昇華させるべく、そんな要素を盛り込むことは忘れていませんっ。





● ピークス

 









2013年2月4日月曜日

モリすぎないもり

  

前回に引き続きまして、森景バックドロップ製作のその後、そしてその仕上がり報告です!

まずは過程より ー


 

今回の生地は絵の具が呆れるほどよく滲むので(笑)、色々な処理を考えながら描き進めなければ。

一度全面に絵の具で塗り込めば滲まず描けるけど、それをしないほうが良いなー、と。
過去にもここで書いたと思いますが、背景画といえど装置です。
だからただ描くだけでは舞台上での面白さが足りないと思うのです。
それに幕の重量も抑えられるし(それでも重くなりますが)、生地の素直さも残る。
そして何より一番は照明効果を期待して!

自らのデザイン・製作である場合にはこの幕に対してのバックライトを積極的に意識することが多いですね。
幕の前後のあかりを意識して描くとそれはもう。。。
頭が一杯になっていい感じです。^^;

ということで、なるべく布の地を生かして絵の具を置く量も調節して描いていきたい。
でもあまり薄めの顔料描き、または染料描きをすると滲む・・・のだけど、そこも考え方次第。滲みは…止めようとする努力ではなく、その部分も利用していこう!っと考えると途端にそこがいい調子に見えてくる。


 



そんなこんなで上の事に限らず、自らが置いた全ての絵の具の調子とのやり取りしながら。









箇所箇所で撮影した写真をどうにかこうにか継ぎ接ぎして・・・



で、↓このような感じの仕上がり・・・のハズ…。





欠けていたり、幕がめくれていたりと…それに画像処理の腕が無く、
どうしてもゆがみが発生して正確なシェイプで伝え切れていないところはお許し下さい…。


でも、雰囲気はこの画像でしっかりと捉えて頂けるかと思います!


ARTDOMINO HP内レンタルページへも、以前ご紹介したくるみ割り人形のお菓子景と併せて載せてあります(下〜の方へスクロールをお願いいたします)…あ、画像は小さいのですが…m(_ _)m  http://www9.ocn.ne.jp/~a_domino/RENTALS.html
よろしくお願いいたします。



この幕は縦方向の縫い目が2本しか有りません(本当は縫い目無しの幕を使いたいところですが)。前からの照明あてだけでなく、幕裏からの照射も十分に可能です。
それにより、様々な表情の森を演出して頂けることと思います!



と、いうわけで、
この度、森景バックドロップが完成いたしました!!

イメージに重なる舞台公演がございましたら是非是非!ご利用頂きたいと思っております。



アールドミノ レンタルバックドロップ、森の絵幕のご紹介でした。







● モリすぎないもり










2013年1月16日水曜日

ドロップマニア

 

画像は舞台背景・森です。










年明け、この1月は背景ドロップ画面一杯の富士山も描いたり、このwildな絵を進めたり・・・と寛くおおらかな?気持で始まっています。

雪降りもかなりワイルドでしたね。スタジオからの帰り道、雪が残った坂道では危うく車ごと転落するところでした…とは言い過ぎですが、助走のために一度バックするも横へ横へ…しかもずるずる、じりじり、ゆーっくりと。ほん〜の少し焦ったことは言うまでもありません。



さて・・・ ^ ^



現在広がっているこの幕は海外製の生地に描いています。

珍しいケースというわけではないですし、今までの進め方でも良いのですが、改めて描き方を工夫しながらじっくり取り組んでいます。

マニアックな部分…少し慣れが必要ですが、敢えて。

お陰で自分なりのこの生地との新しい付き合い方が見えてきました。
それは、イギリスで描かせてもらった時に学んだこととも理屈がちょっと違います。
どちらかというとそれとは逆で…

・・・一体なんのことだか解りませんよね? …マニアックな部分ですから。笑

でも得られる効果を考えると改良しない手はない部分なんです。となればやってみるしかないですね!

いずれまたご紹介、となると思いますが、そのときはマニアックにお付き合い下さいませ。







● ドロップマニア





2013年1月1日火曜日

初春,2013

 
 
明けましておめでとうございます。 西暦2013年、平成25年が始まりました。

昨年中もまた様々な方にお世話になりました。
ここで、変わらずお付き合いをさせて頂いている方々への倍旧の感謝を申し上げます。
いつも本当にありがとうございます。
また、新しく繋がりを持つ事が出来た方々へも、何よりそのご縁を大変有り難く感じておりますし、今後も興味を持って接していただけますよう一層の努力して参りますので、本年も舞台背景を彩る我々ART DOMINOをどうぞよろしくお願い申し上げます。

◆マイナーチェンジではありますが HomePageも更新いたしました。
現段階では試験的な画像数・種の部分もございますが、今後レンタル品、製作品のご紹介を充実させるべく改装中です。
ARTDOMINO HP↓
http://www9.ocn.ne.jp/~a_domino



…個人的な話になりますが、昨年は自分の興味を惹く美術展が多く、会場に愛を運ぶ回数も多かった年でした。
その中でも1番の関心は、巨匠ジャン・シメオン・シャルダンの静物画展でした。大画面の大作も殆ど無く、質素な静物モチーフを落ち着いた色調で描き、静謐な画面を作ることで大成した画家です。

初めてシャルダンの絵に出会ったきっかけは、まだ自分が中学生の頃、元々家の本棚にあった巨匠達の画集を手にとって見ていた時でした。

“ 銀のゴブレットとりんご ”

という一枚の油彩画。
僕が油絵を描いてみたい、描こう、と思わせてくれた絵なのです。

銀の器のあの質感がとにかく魅力的で、それにそれがそこに独特の雰囲気で存在しているという空間感も持ち合わせていて、もうマジックですよね。
…穴が空くほど見入ったとはこういう事なのでしょうね。
本当にその絵のページは、毎度、次を繰ることをやめて見続けたものです。

そして、今回の個展(これ自体の企画がもう珍しいです)でやっとその本物とご対面出来ました。
最終展示室へ入り、進行方向真正面でお迎えしてくれました。

…小さな絵です。

ほんとに。

でも優しさと力強さの両方をぎゅっと詰め込んだ作品。

閉館間際でしたがしぶとくしばらくの間立ち止まって、あのときと同じようにじっくりと見つめました。

鑑賞して、それで・・・リセットしてもらったんですよ!まだまだ勉強も画力も足りない自分ですが、それでもあらゆるものを取り払う感じで…油彩を始めたあの頃の気持ちになりました。


自分に返ると、
どっしりと落ち着いた背景が描けるよう、この先も愚直に製作に取り組んでいこうと気持ちを新たに出来た展示会でした。


大変個人的で偏った内容を新年のご挨拶の大半に組み入れてしまいましたが、それほど僕にとっては大きな思いを持って足を運び、また大切なものを改めて思い返させてくれた機会であって、どうしてもここで綴っておきたかったのです。


それ以降、現在は上記のような新しい気持ちを持って舞台の本番を想像しながら背景が製作を行っております。
 より柔軟に製作対応していく所存でありますので、皆様、本年も何卒よろしく願いいたします。重ねてお願い申しあげます。



平成25年 元日
ART DOMINO paint&design
代表 安藤基彦






● 初春,2013