2012年2月19日日曜日

続・続・壁画 エントランス壁面

   
 

今回手がけたお店入り口壁面の作画はこれで終了!

内装等手を加え続けるスタイルでオープンしたお店ではあるけれど、
やっぱりここ、メインが入ってこちらもひと安心。


入り口防音扉


お店ロゴを壁面へ


店長さんは自分にとって大好きなドラマーの一人。

そしてデザイン面では俺的にイメージするところこんな感じなんです。




今回うちのスタッフの子もかなり頑張ってくれました。ありがとう!

で、そんな事から生まれた余裕で急遽頼まれた防音扉の文字入れ(上の写真)も出来ましたー。



次の課題は何だろう?・・・ウチ的にも飾りたいところもあったりして…ご相談だね。
これからも楽しくやらせてもらえればと思っています!



西川口へご用の際は是非1杯やってお帰りくださいませ! 
こちら live&bar "R" です。








番外編:
お昼に利用した古くからある佇まいのイタ飯屋。その外観に引き寄せられて入ってみた。
通りはRと同じ通り(東口ハイストリートね)にあって、角地のしかも平屋!
これは入るしかないでしょう!ということでお試し。
写真に写っているテーブル天板はこれは銅かな?そしてこの窓際といい…渋すぎる!そして無愛想な感じのマスターが居て…でも料理は?…うん、美味しかった〜。常連さん達も続々入ってきてさ。



てことで、西川口東口には昼にも夜にも良い場所ありますよ〜。












●  続・続・壁画 エントランス壁面





2012年2月16日木曜日

続・壁画“R”

西川口のライブバーRからお伝えしてます。


今からメインロゴとなっている R の文字を攻めてみようかと。


写真はその少し前、塗り分けの終盤。


…携帯からの更新は難儀だ。
(´〜`;)

壁画“R”

前回投稿の続き、現場から。f(^^ )


壁面に向かっています。

大きさと見え方を検討して下絵を入れて。

現在は塗り分け中!

2012年2月14日火曜日

ちょっとここらで。



ここのところはデザイン作業が重なっていることもあって頭んなかにいろんなモノが住んでいるような気が・・・。

そのみんなが違う方向を向いているから捕まえるのが大変!
鬼ごっこしててさ、からかわれる鬼みたいな?  (┬_┬)


ひとつずつ捕まえないとね。

プラス、この時期について回る事務作業も忘れてはいけない・・・あー早く軽くなりたいっ。



そんなこんなで切り替えのヒジョーに難しい日々を過ごしてる・・・。



ここらですっかり気持ちを切り替えたい!


ていうのもあるんだけど…そうではなく実際問題、時期が逃せないということで…


壁画を描きに行ってきます!!




 お店のオープンからちょっと時間が空いちゃったけど。


これは前々から用意できていた下絵原画のある部分。


右上の方が横顔なんです。 だからその下は顔に続く胸部。






店長さんをイメージしてる。


ちなみに右手にはタクトではなくてドラムスティック。




・・スタッフに下準備を少し頼んであるから、自分は?というと、その店長さんに渡す別件データを用意しなきゃ。



現場作業に入ったらまた報告します!












● ちょっとここらで。
 
 



2012年2月11日土曜日

静かなるー






すでに終了した最近の製作ですが、この製作は “ 良い ” 作業だったな、と。



その “良い” とは…




組み立てられている物は‘石造り’の洋館、といったところでしょうか。




その仕上げ着彩。





↑はそれら躯体パーツ中の丸柱を仕上がり後に撮影。全部で8本あったうちの1本だね。


要求される見栄えは?

図面には彩色イメージ無し…か。


大道具製作さんサイドには口頭でのみ指示があったようで、

白い建物で、だけど舞台大道具らしく“よごし”が欲しい・・・その上で高級感は損なわず…。

この、よごし の意味も様々で捉え方は千差万別…とそれは置いておいて、とにかくイメージの受取手としてこちらは対応しなければならない。


1度目にこの作りを見たときは表面には石の質感が足してあってそれが白塗りで…

数日後、いざ製作に行ってみると、かなり落ち着いたベージュへと塗り替えられていた。
色々やりとりがあってのこの結果、といった様子。
でもとてもいい色!照明があたってシックな白、アイボリーくらいに見せるにはちょうどいい。 すばらしい!

そこでこちらがやるべきは…

下地色は殺さない、無駄にしない。
よごしだからといってトーンが落ちすぎたり、調子を付けすぎたりして汚れたようにならぬよう。

思い切り作業するのではない、かといって ‘ 何となくやってあれば… ’ くらいの気持ちで取り組んでは全体の大きな様子はとらえられない。


んじゃ、何をするのかとなると、よく見定めることに時間を割く…かな。


出だしの調色から、タッチの置き加減から、吹きつけの入れどころとか・・・

色々と自分のイメージを伝えながら。


100パーセント端から端まで描けばいいってモンじゃないところが良いところであり難しいところ。


吹き付けが非常に悩めるところで…燻った感じになりかねない。それじゃNGっ、絶対だめ!!

これも全体を想像しておぉーきく捉えて大胆かつかなり繊細に吹く、ほんのりほんのりと。
立体物だからね、難しい。


もしかすると周りから見たらあまり難しい作業してないように見えるかもしれないけど、観察に時間を費やし、狙い澄ました作業なんだね。で、その果てに生まれた良い結果だった。


無駄なく、そつなく…
職人的であり、無論絵心ありきで、それを立体物に対して数人で全体の秩序を持って完成させるという・・とても難儀だけどとても素晴らしい作業をさせてもらえる機会となりました。




● 静かなるー


2012年2月4日土曜日

製作のことー



先月下旬の話になるが(もう2月が始まり日は刻々と過ぎて行く事に驚き…)、
前回とは別件のオペラ舞台美術製作のお話。


舞台奥に設置する、床から180cmほどの高さで舞台幅一杯の横長のパネル画。


ご依頼主さまは仙台にある舞台美術製作会社 " ファクトリー K " の今野様。
今野さんは様々な舞台製作に携わる中、やはりオペラの舞台美術・製作も数多く手がけられている方なのです。

昨年あの震災後に、これも話を聞くと不思議なタイミングで初めてお会いする場があり、そのときから、“いつか一緒に作画製作を”と話をしていただいていました。

そう、それが今回実現したのです!!




大まかな舞台セッティングのスケッチは見せてもらいましたが、大本のデザイナーさんのイメージを基に我々はより具体的なイメージスケッチを起こして製作を待ちました。

欧州、
聞くところによると今回の舞台設定はドイツ…とか(上の写真は実製作物の一部)。
その田園風景。収穫の頃をパノラマに表現です。
オペラの演目はドニゼッティ作曲の“愛の妙薬”。←まだ書いてませんでしたね。


AM10時頃、今野さんとスタッフの方々が到着。 
ですが到着後まもなく、ざっと製作の流れを打ち合わせさせていただき作業開始。
長旅のところすみませんっ。



・・・さてと、

自分がイメージしたこと…

ヨーロッパで田園…といえばイギリスで見たことのあるあの田舎の風景。
自分にはそれが一番のイメージ材料。 (ドイツじゃないのね -_- ; )

実体験があまりにも少ないけど、そのときの印象で十分というか、それが必要だと思う。
その他詳細は参考写真を探したりしてパノラマ風景の原画(といってもモノトーンでね)を作り上げて…。

探しあてた資料の中には北海道の風景もあり、当方スタッフとの打ち合わせの中でもやっぱりその一枚は‘日本’だってばれる。
似て非なるものが存在するんだよなぁ。不思議だよね。
 
だから尚のこと写真だけには頼れない。

といって描き手それぞれのイメージを一致させることは難しい。

…んで、ね、ぶつぶつとこう書いている時点でどんどん曖昧になってゆく。笑


それから、舞台セットはこのパネルだけではないのは言うまでもなく、今野さん製作の今回メインとなる道具とのバランスも考えてうまくいくように画面の表情に気を遣って最後まで行きたい、と。


こうなってくると、製作物の大きさも考慮すると一人で描いた方が良いのでは〜?となってくる可能性が・・・でも…。

このケースでなくともその方が描き手の思うとおり進んで良い仕上がりになる、と安易に予測出来るし否定できないところなのですが、それではわれわれのような舞台美術制作の価値あるところが見えてこない。
あくまでも道具の一部であり、お客さんに伝えるべきはそれら道具がひとかたまりになって見えるって事が大事でさ。

いつでも見えない時間や労力がかなり占めています。でもそれがないと同じゴールへは向かえないから。


今回の製作は難しい点を百も承知で請けさせていただき・・・というより今回は、上でも言ったような理由から道具製作者の方と直接話し合いながら、確認しながら一緒に作れることがうれしくて。


製作中は、自分が迷っている部分を相談できたり、絡んでいる実際の道具も見せてもらい進める方向を決めたり…反対に恐れ多くもあーして欲しいこーして欲しいと製作の世界の先輩に向かって伝えなければいけなかったり…。


この期間はとても貴重な機会であり、始まってみるとあまりにあっという間でしたがとても濃い時間を共有出来たと思っています。

 
あ〜結局自分の頭の内ばかり、しかも展開も考えなしに書いてしまったなぁ。



ファクトリーKの皆様、製作期間中はお世話になりました。
いろいろなお話も聞けて大変興味深かったです。
そんなこんなで公演も終了されたことと思いますが、今度は振り返ってお話が出来る時を楽しみにしております。

そしてまた製作をご一緒出来ますように!




● 製作のことー