2010年1月12日火曜日

お寺の掛け時計

     
     
今日は事務仕事と、そして壁掛け時計の納品と据え付け。



年始の日記で書いたとおり、
修正箇所を含め、手を入れ直し仕上がったオリジナル掛け時計がある。




あるお寺へ納めました。








スタジオで仕上がってそれを眺めてみても、
"この時計のイメージがぴったりはまるのか、本当に・・?"

・・というデザインではあったと思う。

お寺本堂内のお部屋に合うように考えたものだからそれもそのはず。



上は、お寺の住職さんに取り付け位置の確認をして柱に掛けたところ。




正面はこんな感じ。




写真だとわかりにくいけど、
文字盤は別珍生地に金色の文字。




別珍だから、見る角度・方向によって色が違って見えます。
それを狙って文字位置は決めてある。

金文字の使用は、
お寺の仏具のイメージから ・・ それと何より、
本堂内は日中は暗いはずなのでお寺を訪ねる人たちのことを考えると、
光量が少なくても金色が反射して視認性の高さが期待できるから。

時針・分針は“蓮の葉”とその茎に掴まっている蛙の画になっている。
文字盤中央の金色柄もそれらと併せて蓮の花びらだ。


  △ スタジオで撮影したもの



住職さんご夫妻は喜んでくださいました。
と同時に、良い意味で大変珍しがっていらっしゃったようです。


・・確かに文字盤は漢字表記だし、自分の遊び心もあちこちに・・
お寺にそのような感覚を持ち込んで良かったのか迷った所ではあるし・・。


でもこのように快く受け入れてくださってとても感謝しています!




その場に合うようにデザインするようにいつも心がけているけれど、

このお寺の中ではこの時計は全くの新人でぴかぴかしている。


そういった場合見た目は、舞台美術の仕事なら“よごし”、
お店の装飾等では“エイジング加工”
を施せばその場に早くなじませられるけど・・・



この場所で自然に年を重ねて欲しい。

このちょっと風変わりな時計がどう年をとっていくのかが楽しみ。


今後、この本堂の空気の中で更に溶け込んで、
そしていつまでも時を告げていってくれたら嬉しいです。








● お寺の掛け時計





2 件のコメント:

  1. さいちゃんです!
    この時計欲しいぃ~って思っちゃいました(笑)。
    手作りっていいですね!

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  2. >さいちゃん
    手作りはいろんな意味で ” 身 ” が詰まってます!
    その部分をじわじわと感じ取っていってもらえると更に、
    手作りっていいな!と思ってもらえるようなんです。

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