今日は午後からの作業だ。・・だから日記は今書こう。
昨日は繊細な作業。
石彫は彫ること自体繊細な事だと認識している。
ではどんな繊細さが必要?
この石素材、元々は粉状になっているからそれを盛り付け、
凝固したところを彫っていくもの。
表現の可能性に幅があるのだ。その分素材に慣れないと扱いが大変。
個人的に担当している昨日の作業内容では、
犬の口腔内、彫り&盛り(多少)加工。
・・・むずかしい・・。
犬の口の中って?・・人間のものですらあまり見ないのに。
歯の本数、大きさ、配置バランス等を骨格図から割り出して当て込んだものの、
とても立体的に出来ている口の中を作ること・・
そして思ったように表現しても人が納得してくれるか?
犬全体像からすればこの口の部分は数パーセント。
・・でも飼い主さんが一番気にされるのは結局顔ではないだろうか?
今になって言うけど、これらの彫刻は単色仕上げではない。
かといって塗り仕上げでも無い・・。
色違いの石材で盛っては彫り、盛っては彫る作業だ。
親方さんのこだわりでもある。
しかし現実には色数に限りがあるから複雑かつ繊細な色表現は出来ない。
とてももどかしいところだ。
・・・こういった理由からも今日の作業、違う意味でも繊細にならざるを得ない。
— でも!
ここまで大事に踏んできたステップだ。
時間がかかっても今できる最良の結果を求めよう!
作業を終えて、
今日これからの制作作業に繋がる石材の仕込みが出来たと思う。
アトリエで出来る制作・仕上げ作業は今日の午後で終了。
・・・良い仕上げを!
● アトリエ作業終了 - 石彫
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