2009年5月5日火曜日

4/16(木) 雨 '09 "South Kensington ~ Hammersmith" - イングランド・舞台美術

あまりうまく寝付けない・・・。


たまに目が覚めたけど、相部屋のもう一人、ポップが帰って来た音で目が覚めてしまったんだろう、そう思いまた眠った・・・。



ドアが開く音がしてまた目が覚めた・・外もすでに明るくなっていた。

ポップか・・。



・・・と思ったんだけど、彼の格好は昨日のまま、そのままベッドの上段へあがっていった。


あれ変だな?と思い声を掛けてみた。

・・すると、


なんと今戻ったばかりだという。

あれ…?

彼は今いるSouth Kensigntonから東方面(よりLondon中心部へ)地下鉄で移動し、その後2階建てバスで有名なDouble Deckerに乗った。だけどバスの乗り継ぎ方が慣れないと難しいこのバスを使うのに、彼は初心者で難しかったようだ。
彼も覚えていないようだがバスを乗り継いで行き着いた先は地下鉄の駅名で言うとMile Endというところ(London中心部より東)まで行ってしまったらしい。このHostelの最寄り駅から数えると12か13駅先まで行ったことになる。
そこからどうやって帰って来たかはよくわからないけど、今やっと帰って来たばかりなのだ。


確かこれ、AM7:00頃!だったね。昨夜出て行ったのがPM9:00頃でした…。



で、少し会話したんだけど、彼は学生でHospitality(おもてなし)の勉強にイギリスに来ていて、
もう少しするとフランスでの短期研修があるらしく、フランス大使館へvisaの申請に行くためにLondonへ来ていたみたい。タイへ帰ったらあるリゾートホテルで働くことになっていて、そのホテルの案内カードを僕にくれた。
時間も時間だから仮眠をとる訳にはいかない彼は、食堂で朝食をとってそのままもう出かけるという。僕は寝起きだったから辛かったけど、一緒に写真を撮ろうということになった。
別れ際にポップが、このワインよかったら飲んで、と置いていってくれた。
このワインは彼が昨夜購入し、帰ってから飲むつもりだったのかなぁ、一晩持ち歩いて未開封のままそこに置いてあった。大使館へはこういった物は持ち込めないからと僕にくれた。
海外でまだ見ず知らずの人からもらう物を受け取っていいかどうか迷ったけど、本当に怪しければこの部屋に置いていけばいいやと思って一応もらっておいた。

別れの挨拶をしてポップは部屋を出て行きました。



・・・それにしても、彼の昨晩の行動を想像すると笑えるね(大きなトラブルはなかったからね)。ポリ袋に入ったままのワイン片手に彷徨っていたんだから。


…滞在初日からおもしろいなぁ。




ぼくもそのままある程度の身支度をして、朝食だ。

残念ながら外は雨。


朝食はこんな感じ・・・


残念ながら味は良くない。なにせ低料金だからやっぱり仕方ないか。


若い子達がいっぱい泊まってるよな。
ここは学校の課外学習とかいろいろな団体の活動によく利用されているみたいだね。
朝から皆元気だ。



部屋に戻ってcheck outの準備。



この旅の後半戦はまだ宿が決まっていなかった。
今日から離れた地へ行くのだが、後半はもう一度Londonに戻ってくる予定だ。
せめてLondonへ戻ってきて初日くらいは難無く寝床を確保しておきたかったから受付で
尋ねるとちょうど戻った日の一晩は空いていたので予約。
食事は良くないけど他には問題がなかったからね。
残りの日も予約できてしまえば良かったんだけどそううまくは空いていなかったんだ。
だから1日だけ。他の日はどうにかしなきゃ。・・後で考えよう。



今日はHammersmithへ行ってから、友達のいる町、Goring&Streatlyへ移動。

だけどあいにくの雨なんだよね。
家にあった折りたたみ傘は壊れていたから持ってきていない。傘買わなきゃ。
駅前の日用品店で店員からこっちの方が風にも強いぞ!と勧められた傘を断り、その場がしのげればというくらいの傘を選んだ。


早くHammersmithへ行こう。

そこには前回も訪ねたあるArt Studioがある。舞台美術、ペインティングが主体の制作スタジオだ。
またいつでもお茶しに来て。と言ってもらっていたから図々しくも行くことにしたんだ。
こっちに来る前にメール連絡は取りあってあったんだけど、実は以前メモってあった電話番号はファクス番号のみだったようで繋がらない!
あ〜どうしよう、とは思ったけどもう行くしかないから会ってその旨謝ろうということで・・・。

Piccadilly Line で何駅か西へ。

Hammersmith駅。とても整った駅構内です。
richな人たちが住む町だね、ここは。
前回この町の景色は撮ったんだけど今回は外は雨だし荷物は全部持ってるから撮らなかったな−。新旧の建物が入り交じっている町です。
僕が訪ねるスタジオは“旧建物”の並ぶ住宅街の中にある。


道はすでに知ってるから迷わずたどり着いた。


そこはなんとchapelの中が制作場というスタジオ。


スタジオ入り口には鉄柵が閉まっていたからまさか留守か?やっぱり連絡してないからこんな事になるのかと思いきや、前まで行ってみると中は開いていた。

よかったー。

奥に人影があったので声を掛けてみた。
その人は当然、誰だ?という素振りでこちらへ来る。
どうかな?と思ったけど途中で気付いてもらえた!

Moto! という女性の声。

スタッフの一人、“ローシャ”が迎えてくれた。

またまたよかったー、覚えていてくれて!

あなたからのメールは見たわ。と言ってくれたけど、すかさず連絡もなく訪ねてしまった事をお詫びした。
女性の力では開けられない鉄柵をどうにかしようとする彼女が、

今彼は電話中だからもう少し待ってといって中へ戻っていった。


少しするとここのスタジオのボス、キャンベル氏がやってきて中へ通してくれた。


もう白髪でかなりの年の方です。僕の中ではこのキャンベル氏を、イギリス、ヨーロッパをそしてクラシック音楽を愛するまさにイギリス人だと捉えています。
しゃべり方はぶっきらぼうというのかなぁ、とにかくマイペース。
・・大物です。実際にこの業界ではかなり有名なようです。


さっきの電話の用件のようで、
これから出かけなくてはならなくなったから30分だけ。


ということで彼らもちょうどお茶をしてから出かけることに。
今日いるスタッフはキャンベル氏とローシャさんだけ。
あ、あとプラスうさぎが一兎。スタジオの看板娘です。


スタジオ内にはあるオペラの道具が制作途中で広げておいてあった。
白い斜幕もあったので何を描くのかと尋ねると“空”の絵を描くところだという。


それにしてもこのスタジオ、教会内部だから至る所が興味深い物ばかりで、ここにいるだけでいい刺激を受けて素晴らしい仕事が出来そうなんだよね。
そこまで広くはないけどとにかく素敵なスタジオです。
ステンドグラスがあったり、ちょっと怖いけど小道具を作る地下室があったり。



せっかくの機会なので、僕は自らの舞台美術のデザインや制作物の資料を見てもらった。

見てもらえて本当に光栄だったな。


キャンベル氏はたまにかかってくる電話(この日の用事について)を相手しながらぼやいていたけど。どうやらアマチュアの団体の仕事でその団体サイドが色々トラブっているみたい。
穴埋めにでも行くのかな?


キャンベル氏の僕に関する興味は他にはぼくが肩から掛けているバッグと資料を入れていたファイル!
いいファイルだ!と言ってくれるんだけど、そのファイルは百均で手に入れた物。
ファイルに関して言うとイギリスではいい物がないというかそこそこの物でも高いらしい。


他にも少し話したけど自分の英語、集中力が限界でもう持たない。30分くらいがちょうどよかった。笑
情けないけどね。でも幸せです、コミュニケーションがとれて。
ただいつも思うのは誤解が無くコミュニケーションをとるのは難しいよね。
日本語同士だって難しいんだもん。



とにかく会えてよかった!また機会があったら是非訪ねたいです。



4/16(木) 雨 South Kensington ~ Hammersmith

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