ジョンの家に帰った僕ら、特に彼は疲れてるからtea timeだ。
この後はどう動く?
夜はジョンのガールフレンドに会いに行く予定。
彼女は若手のファッションデザイナーだそうだ。舞台衣装とはもちろん違うけど何かお話し出来るかなぁ?会うのがすごく楽しみ!
お茶を頂く。
…このお家の住人の真っ黒な犬がいるんだけど...1つ思い出した。
ここには他に黒い猫もいる。そしてその名前は
“ブックワーム”
変わった名前だ。昨晩友達の帰宅を待つ間ここのママと話していた中で聞いたんだ。
で、どういう由来かと訊くと..
—いつも本の上にいたから。
..本の紙を好んで食べる虫がいるという。で、この猫は本が好きだから‘ブックワーム’。
本が好き→読書家→本の虫。日本語と全く一緒じゃん!
たまたま?それとももしかしてかの福沢諭吉さんが訳した物が今も使われているのか?
とにかく、“日本語と同じだよ!”と伝えたら驚いていた。
日本語だって本の虫って面白い表現だもんね。
お茶をしながらママと話していると、ジョンの昔の髪型の話になった。
ロングだったらしい。日本にいる間に見なかったかと聞かれたが、見たこと無いよと伝えた。僕が彼にあった時にはもう短かったから。
するとママがアルバムを持ってきてくれたんだ。
…いたいたロン毛のジョン。ミュージシャンのような…サッカー選手のような…。
僕は嫌いじゃないけど・・・どうやら短い方が似合ってるようだよ。
他の写真も夢中になって見させてもらっていると、ジョンの妹の一人が友達を連れてやってきた。
はじめまして。
彼女の名前にはLの発音が二つ入っているんだ。
僕が発音してみるとママは驚いていた。なぜなら日本人にとってLやRの発音の難しさをママは知っていたから、僕の発音が結構よくて驚いたみたいだ。
実は名前だけは前もって聞いあったから練習しておいたんだよねー。
今晩もママが食事を作ってくれた。
ローストミールと呼ばれるスタイルのもの。オーブン料理と言えばいいのかな?
ママが作ってくれたのはパイ(もちろんここはベジタリアン一家!ミートパイではない)、それからクランブル?だったかなー??? ちょっと調べ直してから思い出してます。検索するとアップルクランブルとかデザートとしての物しか出てこないけど、この家では要するにローストミールの付け合わせとしてでて来るものになるのか? 砕かれたナッツやジンジャーなどを小麦粉とバターを混ぜてぽろぽろになった物に混ぜて(載せて?)オーブンで焼かれている。その他お芋やらインゲンやらの野菜が1つのお皿に載っている。それにグレービーソースをたーっぷりとかけて召し上がる。このソースを、見た目が塩っぱそうだから控えめに、何ていってると最後まで食べきれない!何故かというなら、この食事は全体的に水分が少なめだから。飲み込めないというのが分かりやすいか。それにソースは塩っぱい訳ではありません。だからいっぱいかけて食べましょう!自分は実際掛け足りなかったから...。パイにはミートではなくやはり豆類を調理した物がはいっていた。でもお肉みたいな感じ。すごく美味しかったな。でもクランブルらしき食べ物はかなり香りが強かった。不思議な(笑)たべものだったね。
デザートには焼き菓子のルバーブプディングを用意してくれていた。ルバーブは知ってる。酸味の強い植物の食材。ジャムとして使われたりするよね。
これにはカスタードクリームをかけて頂く。このカスタードクリームも言葉のイメージと違って、質感は生クリームっぽい感じの物。
今日のできはいまいちらしいことを言っていた。何故かというとルバーブがかなり酸っぱいようだ。うん美味しいけど確かに酸味が強い。これもいっぱいクリームかけないと...
御馳走様でした、ママ! ありがとう!!
食事もして、ちょっと落ち着いたら出かけるぞ。
20、30分走ったかな?この時期20:30が日没だそうだが、今日はずっと曇っているしこの時間は雨も降り出した。だからさすがに外は真っ暗だったな。どこを走っているのか全然分からないけどジョンの彼女の家の前までやって来た。
そこには鉄柵で出来た門がある。なんだかよく写真やテレビなんかで見る様なリッチなお宅にある門のイメージ(そんなに頑丈そうではないが)。
一体どんなお宅なのか!?
彼女に携帯で連絡をとると門が勝手に開いていく。おぉ〜。
車が通れるようになり中へ進む。暗いから周りがよく見えないけどゆっくりと車は進み、しばらく運転は続いた。その間、勿論驚きを隠せない僕は友達に話しかけたよ —
"広いねー!一体どんな家なの?"
答えは、
“大邸宅だよ。”
mansion(大邸宅) に住んでるのかぁ! 〈または manor house(荘園内の)領主の邸宅〉
かなり興奮してきたぞ。なんでかってそりゃ話の中や映画とかでしか想像できないヨーロッパのお屋敷なわけだよ。日本で言うところのマンションとは意味が違う。それにまさに自分的舞台美術探訪、その一つとして欧州の建物を間近で見るという目的にピッタリだし!!
ジョン(今更だけど以下Jとしておこう)の彼女は家族でここに住んでいる。
詳しくは書けないが、父親の仕事の都合だそうだ。
何分くらいかな?徐行運転だけど多分2分くらい走ったと思う。
そのお屋敷の正面に出た。暗いからよくわからないけど、建物の前の庭はよく刈り込まれた感じの芝と砂利で整備されたロータリーになっていて、屋敷自体はそれを囲うようにシンメトリックな構成をしていた。
車を屋敷の片翼側をくぐり抜け駐車スペースへ停めた。
ついにJの彼女に初対面だ。緊張と好奇心もこの屋敷のおかげで倍増したよ。
1つの扉から中へ入るとすぐに階段がある。二階が居住スペースのようだね。
階段を上がると最初に会ったのはお父さんでした。Jの紹介で軽く挨拶をする。長身のとても穏やかそうな方でした。
このあとすぐに彼女がやって来た。初めまして!
お父さんに似て長身の、そしてきれいな女性です。
彼女はホリー(以下H)。Jの家で昔の写真を見せてもらったがその何枚かにはHも写っていた。要するに幼なじみなんだよね。…二人の間の話はこの辺にしておいて…と。
Hは彼女の部屋に通してくれた。壁には作りかけの洋服が吊ってある。前にも書いたように彼女はファッションデザイナーだ。そして数日後にロンドンであるファッションショーが控えているのだ。だから実は彼女、現在はとても忙しい日々を送っている。だけどそこを押してというか、金曜日の夜だし、これからPUBへ一緒に行く約束だ。PUBかー。前回はペイントスタジオの数名と行ったし、それからイギリスに住んでいた日本の友達とも飲みに行ったけどいずれもロンドンの中心地でのこと。今回は田舎のパブに行くってわけで楽しみだよ。
車でまたこの屋敷を出る。
しばらく走るとまた小さな町へ入った。どこだか聞きそびれたかそれとも単純に僕が忘れたのか、この町の名前は分かりません。
そうこうしてパブに到着!
小さな建物だ。
中に入るとワンフロアの店内にスタンディングのお客さんスペース(テーブル席は窓際とカウンターから遠いところに数席)、カウンター、そして古めかしいピンボールのゲーム台。メインは立ち飲みのお客さん用スペースだね。
Jがビール類の説明をしてくれたよ。ここイングランドでみんながよく飲むのは“エール”と“サイダー”。エールはいわゆるビールに当たるもの。サイダーはフルーティなビールというか酎ハイというかそんな感じのもので、説明を受けたけど確かアップルフレイバーだったと思う。
僕はサイダーをもらった。あ、それでこれはJのラウンド。これはここでの習慣だね。
誰かがまとめて支払うんだ。その後は、お代わりをしたい人がリクエストを募ってその人がみんなの分を買ってくる。持ちつ持たれつ飲むんだね。
そこそこの時間だったとは思うがそんなに込んでいなかったのでテーブル席へ座る。
Cheers! 乾杯っ!
…さあ何話そうか? 笑
ここは難しいぞ。というか、色々と気を遣うなぁ。
もちろん英語が問題だけど、Jに対してはいいんだ、僕が英語下手なの知ってるから。
Hに対しては何せ初対面だしJの彼女だしどう切り出そうかと考えた。
Jに対しても気を遣ったよ。日本人の友達だと言って紹介してくれたのはいいけど、変な人を連れてきたわねなんて思わせたくないし…とか。そこも英語が達者なら問題ないのは当然なんだけど、考えても状況が変わるものではないからまずファッションのトピックで当たってみるか。
“Jから聞いたよ。あなたがファッションデザイナーだってこと。僕は舞台のコスチュームに関心があるんだけど…” みたいな切り出しをした気がする。ぼくの英語が下手すぎたのか何だか返答に困っている様子。Jがフォロー?してくれて、“アートの話をするのは難しいよね”っていう感じで繋いで?くれた。僕は“ファッションデザインとコスチュームデザインは大分違う?どう違う?”なんて訊いてみた。そしたらあれが違うこれが違うと答えてくれたけど、コンセプトが違うっていうとても大枠の所しか覚えていない。情けない。でもね、僕の目的としてはこれでよかったんだ。友達の大切な彼女だからさ、何でもいいからこっちからコミュニケーションとって場を和ませたかった。変な外国人に見えたかもしれないけど僕はがんばったね。笑
しばらくしてぼくは飲み物お代わり(話すより聞いてる方が長いから 、笑)。
あ、そうだそういえばジョンの髪型の話も出たっけ。HにとってJのロン毛は論外らしい。
Jは何故だと聞き返してたけど。自分では気に入っていたのかもね。
さあ、マイラウンドだ! Hも飲み物が空だから一緒に頼んできたよ。
いつの間にか店内は人でいっぱいになっていた。Hの知り合いもいたようで。
金曜の夜だもんね、こうでなきゃ。スタンディングのスペースがなければみんなが飲めないね。ほんとにみんなこの場が好きなようで。そう言えばお店のお兄さんはとても人当たりのいい感じだったな。やっぱり広い田舎だからかなぁ?ロンドンではもっとこう、素っ気ない感じの店員さんが多い印象なんだけど…あ、もちろん全員じゃないよ。
都会と田舎のそういったところの差は日本も似てるよね。
そろそろ帰りますか。
Hもファッションショーが迫ってるから時間作ってあげなきゃね、J。
雨が降ってなければ屋外のテーブルで飲んでみたかったな。また今度ね。
Hを家に届けて(実はちょっとお邪魔してコーヒー頂いた。というよりお二人さんははまだ一緒にいたいというのがほんとの所だろうな)帰宅。すぐにベッドへ向かいました。
おやすみなさい…。
明日はまた色々あるぞ。よろしく、J !
4/17(金) 曇 " Goring & Streatly ~ Steventon 他・後編" - イングランド・舞台美術 探訪
2009年5月11日月曜日
4/17(金) 曇 " Goring & Streatly ~ Steventon 他" - イングランド・舞台美術 探訪
まだ時差が残るのか体が落ち着けていないのか普段より早く目が覚めた。
昨晩ジョンと話して、今日は彼の仕事に同行することになった。
ジョンは福祉の仕事の従事しているのだが、実はその仕事の縁で昨年末に日本へも再度旅行に来たのだ。
彼がこの時お世話をしている人がとてもユニークな人物で、なんとBBCでも紹介された事がある。そして昨年の日本旅行もBBCの関係で僕の友達のジョンとその彼が一緒にやってきた。
その時は彼らはインド、日本と旅をした。
.…そうだ、思い出したけど、彼らがインドを発った前日にムンバイで同時多発テロが起きたんだった。彼らは確かに危機一髪で事件には巻き込まれなかったけど、実際に現地では建物等が爆破され、人々は…
彼がテロ1日前のムンバイ市内で撮影した平穏な町の様子の数枚の写真を僕に見せてくれたっけ。彼ら2人は難を逃れられたけど、自分の友達なだけにあまりに身近な出来事に感じて怖くなったのを覚えている…。
…話を元に戻そう。
ジョンの仕事に同行するということは、その彼 “オットー” にも会えるって事。
嬉しいねー!こんな機会が待っているとは思わなかった。
なぜ同行できるのかというと、この日オットーは地元のvillage hallでそれらの旅の映像を交え、オットー自らがBBCのテレビカメラと観客の前でプレゼンをするのでその準備をちょっとだけ手伝ったり、そのショー?を見たりしましょう、ということだったから。
勿論、イエス!で参加することに。
ジョンの車に乗り込むと、30分くらいのドライブだよ、とのこと。
家を出るとまずは昨日来た道を通ってGoring&Streatly stn.を横断。
すると、突然現れたとても可愛らしい町並み。
ホントに絵本の中みたいだ!
赤い煉瓦と昨日みたReadingの教会に使われていた壁に埋め込まれているあの石。
そんな石積みの、背の高くない建物が続いている…。
そして続いて渡るのがテムズ川だ。
この辺りは観光化しているみたいで船や川沿いのホテルもあった。
でもだからといって決して町並みを乱している訳ではない。
ホテルも景観に溶け込むように設計されている。
日本の観光ガイドには勿論載っていない小さな町だけど、とても美しい街です!
一目で好きになりました!
橋を渡るとそこからが実は "Streatly" になるのだ。
手前(友達の家側)は "Goring" となる。
だから駅名が二つ合わせて
"Goring&Streatly"
なのです。
少し走ると街を抜けた。
ジョンが“30分のいいドライブだよ”といっていた意味がすぐに分かった。
今度は眼前に果てしなく続く丘の畝…そしてそこには綺麗な緑色の牧草と悠然と空を飛ぶ鳥の姿が。菜の花畑も見たことがないスケールで所々に広がっている。犬も羊も馬も…。
・・・本当にこんな景色があるんだね・・正直な感想です。
何度も舞台美術制作(バックドロップ—背景画)で風景を描いてるけど、今ようやくその本当のスケール感、空間感を知りました。
ここに来て本当に良かった!と思った瞬間です。
嬉しかったなー。
この感覚、経験は僕の一生の宝物だね。
背景画制作の仕事柄このような生の体験に飢えていた所もあり、あまりにも夢見心地だったためと感動のため反対に本物の風景を素直に受け入れられなかった自分がいたりして思わず、
—僕はイングランドにいるんだよねぇ、ジョン?
と変な質問をしてしまったくらいだ。
しばらく黙ったまま周りの景色を楽しむ・・・。
・・・しばらく走るとまたチラホラ家が見えてきた。
オットーのいる町、
'Steventon' だ。 小さな町です。
オットーの家に着き、ジョンと共に家に入る。
ジョンの仕事場でもある。
中には数名のヘルパーさんと、他にも介護が必要な病のある子達がいた。
かんたんに挨拶を済ませて待っていると、今日の主役‘オットー’がやってきた。
数ヶ月ぶりの再会だ。
これからどうやら彼はインドで手に入れた民族衣装に着替えるようだ。
その衣装を着てカメラとみんなの前でプレゼンをするということだね。
着替えも終わり、ジョンと僕は会場のVillage Hallへ移動。
道ばたにに立てる手作り看板を運ぶ手伝いをしつつ…ね。
どこの町にも教会とvillage hallはある。要は集会所だね。
中ではヘルパーさんと女性メンバーで成り立つ…えーと単語忘れた…色々お手伝いをしてくれる、協会?の方々がテーブルの用意をしていた。
脇にはオットーとジョンが旅先で手に入れた思い出の品々が置かれている。
…まだ時間がかかるからということで外を散歩してみた。
外でスタッフのひとりに会うと、彼女はいいことを教えてくれたんだ。
village hallの裏手にある小道を少し歩くと随分古い時代(教えてもらったけど何世紀頃かメモるの忘れた)に建てられた家が並んでいるとのこと。
ここは背景幕制作者として願ってもないチャンス。すぐにその小道に入り建物を見に行くことにした。
すぐにそれらを見ることが出来た。何だかタイムトリップしたような感じ。
木の梁、漆喰壁、そして何より家が古くてねじ曲がってる!さっきも書いたけどここもまた絵本の世界だ。スケッチしたいけど残念、今日は時間がないや。
それにしても補修しながら住んでいるとはいえ、よく立ってるよな。地震大国日本ではおそらくあり得ないね。
またいい物を見させてもらったな〜。バレエの舞台美術制作(主にバックドロップ)をするときにはヨーロッパの建物についてよく疑問に思うところがあって、それらを解決するのにこのように建物を間近で見れるという体験はとても貴重だ。
さて、ビレッジホールへ戻ろう。
少ししてBBCの撮影スタッフが2名到着。
そうとは知らず(介護スタッフだと思ってた)とりあえず挨拶。
そんなこんなでいよいよオットーのプレゼンの始まり!
タイトルは “ Otto's overseas odyssey ” だったな。
カメラに向かって最初のあいさつ。
病を持っていることを感じさせないほど上手に話す。 …たまにきつくて判断しにくいジョークを言っているらしいけど。でもお客さんを乗せるのは上手だったよ。
インド、日本、そして最後はアメリカを紹介したんだけど、日本の紹介映像には僕が連れて行った剣道の稽古見学や歌舞伎座の帰りの銀座などが映っていた。役に立ててよかった!
しかも! 壇上のオットーが、日本から来た友達のMotoだよ、と突然僕を紹介!
彼が、“Motoに挨拶をして!”とお客さんみんなにふれば当然皆さんから“Hello Moto!"と来る訳で、僕も“Hello everyone!” って返すんだけど、実はその時に、聞き取れなかったけどオットーからもう一つフリがあったらしい。ステージに上がって来てと言っていたようなんだがカメラはこっち向くし最初のフリに気をとられていて僕には聞こえていなかった。かといって聞こえていたとしても上がる勇気は無いけどね。笑
その後は彼らが最近訪ねたアメリカの映像とオットーの好きなカラオケが一曲入って(お客さんの手拍子がメチャクチャで笑えたけど)プレゼン終了。
オットーよくやりきったね。素晴らしかった。
会場を片付け、オットーの家に帰る。昼食を頂いた後はもう一撮影。
ジョンとオットーのドライブをカメラが追う。
そして僕はなんとそのBBCスタッフの車に同乗させてもらいジョンの車を追った。
まさかこんな経験までするとは思わないよね。撮影の仕方やカメラマンがほしがるカメラアングルや映像がわかっておもしろかったよ。車内ではスタッフと話せなかったけど撮影後に、さっきのプレゼンの中で出てきた日本の映像の中でジョンが歌っていたひどいカラオケの歌の話や、プレゼン最後にお客さんがしたおかしな手拍子の話をしたっけ。
もう一度オットーの家に戻る。
今日の撮影は終了のようだ。すなわちジョンの今日の仕事も終わり!
お疲れジョン!きっと今日の仕事は彼にとっても大変な任務だったと思う。
その甲斐あって本当にいい発表だったと思うよ!
帰りも同じ素敵な道で帰る。
ジョンがまた一つ教えてくれた。
さっきも書いた町の名前Goring&Streatlyの事なんだけど、テムズ川を挟んでジョンの住むGoringはBERKSHIREエリアの端、StreatlyはOXFORDSHIREの端、でお互い大きな範囲の丘の合間にある町らしい。
こう聞くとなにも面白くはないが、もう一つ聞くと何故わざわざ駅名がGoring&Streatly
と繋がっているかも分かる。
この国では“町”区画のあるところだけに町名がつき、それ以外の例えば牧草地だけの土地にはそういった町名はないらしい。日本なら人が行かないような山奥でも町の境目はきっちり決まっている訳だけどここでは違う。集落がなければその区域は大きなくくり(州)BERKSHIREやOXFORDSHIREとだけ呼ばれるらしい。でも確かにあれだけ広いと境目がはっきりしたら逆に行政上管理しづらいだろうね。
要するにGoring&Streatlyは希有な地域って事になるんだ。町と町が繋がって存在しているからね。
色々教えてくれる友達ジョン、いつもありがとう!
4/17(金) 曇 " Goring & Streatly ~ Steventon 他"
昨晩ジョンと話して、今日は彼の仕事に同行することになった。
ジョンは福祉の仕事の従事しているのだが、実はその仕事の縁で昨年末に日本へも再度旅行に来たのだ。
彼がこの時お世話をしている人がとてもユニークな人物で、なんとBBCでも紹介された事がある。そして昨年の日本旅行もBBCの関係で僕の友達のジョンとその彼が一緒にやってきた。
その時は彼らはインド、日本と旅をした。
.…そうだ、思い出したけど、彼らがインドを発った前日にムンバイで同時多発テロが起きたんだった。彼らは確かに危機一髪で事件には巻き込まれなかったけど、実際に現地では建物等が爆破され、人々は…
彼がテロ1日前のムンバイ市内で撮影した平穏な町の様子の数枚の写真を僕に見せてくれたっけ。彼ら2人は難を逃れられたけど、自分の友達なだけにあまりに身近な出来事に感じて怖くなったのを覚えている…。
…話を元に戻そう。
ジョンの仕事に同行するということは、その彼 “オットー” にも会えるって事。
嬉しいねー!こんな機会が待っているとは思わなかった。
なぜ同行できるのかというと、この日オットーは地元のvillage hallでそれらの旅の映像を交え、オットー自らがBBCのテレビカメラと観客の前でプレゼンをするのでその準備をちょっとだけ手伝ったり、そのショー?を見たりしましょう、ということだったから。
勿論、イエス!で参加することに。
ジョンの車に乗り込むと、30分くらいのドライブだよ、とのこと。
家を出るとまずは昨日来た道を通ってGoring&Streatly stn.を横断。
すると、突然現れたとても可愛らしい町並み。
ホントに絵本の中みたいだ!
赤い煉瓦と昨日みたReadingの教会に使われていた壁に埋め込まれているあの石。
そんな石積みの、背の高くない建物が続いている…。
そして続いて渡るのがテムズ川だ。
この辺りは観光化しているみたいで船や川沿いのホテルもあった。
でもだからといって決して町並みを乱している訳ではない。
ホテルも景観に溶け込むように設計されている。
日本の観光ガイドには勿論載っていない小さな町だけど、とても美しい街です!
一目で好きになりました!
橋を渡るとそこからが実は "Streatly" になるのだ。
手前(友達の家側)は "Goring" となる。
だから駅名が二つ合わせて
"Goring&Streatly"
なのです。
少し走ると街を抜けた。
ジョンが“30分のいいドライブだよ”といっていた意味がすぐに分かった。
今度は眼前に果てしなく続く丘の畝…そしてそこには綺麗な緑色の牧草と悠然と空を飛ぶ鳥の姿が。菜の花畑も見たことがないスケールで所々に広がっている。犬も羊も馬も…。
・・・本当にこんな景色があるんだね・・正直な感想です。
何度も舞台美術制作(バックドロップ—背景画)で風景を描いてるけど、今ようやくその本当のスケール感、空間感を知りました。
ここに来て本当に良かった!と思った瞬間です。
嬉しかったなー。
この感覚、経験は僕の一生の宝物だね。
背景画制作の仕事柄このような生の体験に飢えていた所もあり、あまりにも夢見心地だったためと感動のため反対に本物の風景を素直に受け入れられなかった自分がいたりして思わず、
—僕はイングランドにいるんだよねぇ、ジョン?
と変な質問をしてしまったくらいだ。
しばらく黙ったまま周りの景色を楽しむ・・・。
・・・しばらく走るとまたチラホラ家が見えてきた。
オットーのいる町、
'Steventon' だ。 小さな町です。
オットーの家に着き、ジョンと共に家に入る。
ジョンの仕事場でもある。
中には数名のヘルパーさんと、他にも介護が必要な病のある子達がいた。
かんたんに挨拶を済ませて待っていると、今日の主役‘オットー’がやってきた。
数ヶ月ぶりの再会だ。
これからどうやら彼はインドで手に入れた民族衣装に着替えるようだ。
その衣装を着てカメラとみんなの前でプレゼンをするということだね。
着替えも終わり、ジョンと僕は会場のVillage Hallへ移動。
道ばたにに立てる手作り看板を運ぶ手伝いをしつつ…ね。
どこの町にも教会とvillage hallはある。要は集会所だね。
中ではヘルパーさんと女性メンバーで成り立つ…えーと単語忘れた…色々お手伝いをしてくれる、協会?の方々がテーブルの用意をしていた。
脇にはオットーとジョンが旅先で手に入れた思い出の品々が置かれている。
…まだ時間がかかるからということで外を散歩してみた。
外でスタッフのひとりに会うと、彼女はいいことを教えてくれたんだ。
village hallの裏手にある小道を少し歩くと随分古い時代(教えてもらったけど何世紀頃かメモるの忘れた)に建てられた家が並んでいるとのこと。
ここは背景幕制作者として願ってもないチャンス。すぐにその小道に入り建物を見に行くことにした。
すぐにそれらを見ることが出来た。何だかタイムトリップしたような感じ。
木の梁、漆喰壁、そして何より家が古くてねじ曲がってる!さっきも書いたけどここもまた絵本の世界だ。スケッチしたいけど残念、今日は時間がないや。
それにしても補修しながら住んでいるとはいえ、よく立ってるよな。地震大国日本ではおそらくあり得ないね。
またいい物を見させてもらったな〜。バレエの舞台美術制作(主にバックドロップ)をするときにはヨーロッパの建物についてよく疑問に思うところがあって、それらを解決するのにこのように建物を間近で見れるという体験はとても貴重だ。
さて、ビレッジホールへ戻ろう。
少ししてBBCの撮影スタッフが2名到着。
そうとは知らず(介護スタッフだと思ってた)とりあえず挨拶。
そんなこんなでいよいよオットーのプレゼンの始まり!
タイトルは “ Otto's overseas odyssey ” だったな。
カメラに向かって最初のあいさつ。
病を持っていることを感じさせないほど上手に話す。 …たまにきつくて判断しにくいジョークを言っているらしいけど。でもお客さんを乗せるのは上手だったよ。
インド、日本、そして最後はアメリカを紹介したんだけど、日本の紹介映像には僕が連れて行った剣道の稽古見学や歌舞伎座の帰りの銀座などが映っていた。役に立ててよかった!
しかも! 壇上のオットーが、日本から来た友達のMotoだよ、と突然僕を紹介!
彼が、“Motoに挨拶をして!”とお客さんみんなにふれば当然皆さんから“Hello Moto!"と来る訳で、僕も“Hello everyone!” って返すんだけど、実はその時に、聞き取れなかったけどオットーからもう一つフリがあったらしい。ステージに上がって来てと言っていたようなんだがカメラはこっち向くし最初のフリに気をとられていて僕には聞こえていなかった。かといって聞こえていたとしても上がる勇気は無いけどね。笑
その後は彼らが最近訪ねたアメリカの映像とオットーの好きなカラオケが一曲入って(お客さんの手拍子がメチャクチャで笑えたけど)プレゼン終了。
オットーよくやりきったね。素晴らしかった。
会場を片付け、オットーの家に帰る。昼食を頂いた後はもう一撮影。
ジョンとオットーのドライブをカメラが追う。
そして僕はなんとそのBBCスタッフの車に同乗させてもらいジョンの車を追った。
まさかこんな経験までするとは思わないよね。撮影の仕方やカメラマンがほしがるカメラアングルや映像がわかっておもしろかったよ。車内ではスタッフと話せなかったけど撮影後に、さっきのプレゼンの中で出てきた日本の映像の中でジョンが歌っていたひどいカラオケの歌の話や、プレゼン最後にお客さんがしたおかしな手拍子の話をしたっけ。
もう一度オットーの家に戻る。
今日の撮影は終了のようだ。すなわちジョンの今日の仕事も終わり!
お疲れジョン!きっと今日の仕事は彼にとっても大変な任務だったと思う。
その甲斐あって本当にいい発表だったと思うよ!
帰りも同じ素敵な道で帰る。
ジョンがまた一つ教えてくれた。
さっきも書いた町の名前Goring&Streatlyの事なんだけど、テムズ川を挟んでジョンの住むGoringはBERKSHIREエリアの端、StreatlyはOXFORDSHIREの端、でお互い大きな範囲の丘の合間にある町らしい。
こう聞くとなにも面白くはないが、もう一つ聞くと何故わざわざ駅名がGoring&Streatly
と繋がっているかも分かる。
この国では“町”区画のあるところだけに町名がつき、それ以外の例えば牧草地だけの土地にはそういった町名はないらしい。日本なら人が行かないような山奥でも町の境目はきっちり決まっている訳だけどここでは違う。集落がなければその区域は大きなくくり(州)BERKSHIREやOXFORDSHIREとだけ呼ばれるらしい。でも確かにあれだけ広いと境目がはっきりしたら逆に行政上管理しづらいだろうね。
要するにGoring&Streatlyは希有な地域って事になるんだ。町と町が繋がって存在しているからね。
色々教えてくれる友達ジョン、いつもありがとう!
4/17(金) 曇 " Goring & Streatly ~ Steventon 他"
2009年5月7日木曜日
4/16(木) 雨 "Hammersmith ~ Goring & Streatly" - イングランド・舞台美術 探訪
キャンベル氏のscenic studioをあとにして、雨の中いよいよ未開の地、そして友達の家を目指して移動だ。
Hammersmith駅に戻るんだけど、今度は道路を挟んで別の改札、
“Hammersmith & City Line”
でPaddington駅までまずは移動。
Hammersmithから7つめのこの駅ではNational Railが乗り入れている。
大きな駅だ…。
左がtubeの目印。Paddington
線路を挟んで
右がNational Rail
London Paddingtonプラットフォーム
National Rail(以下NR)は、さすがに近代的に補修されているけど、風情があるね。
適度に汚い。笑(いい意味も悪い意味も含んでね)
そして舞台美術を生業にしているからには見逃してはならない部分、
プラットフォームの屋根から下りている破風?かな。
木製の、そして白くて先端が尖っていたり途中に円形のカットが入った板張り。
庭先のフェンスみたいだよね…。
こういう部分ってイメージでは分かっていたりするんだけど実際のスケール感とか分からないから、些細なことだけど、よく見ておきました。
そしておそらくNRのどこの駅にもこの木の破風は見受けられます。
統一感があって気持ちがよいね。
Hammersmith駅に戻るんだけど、今度は道路を挟んで別の改札、
“Hammersmith & City Line”
でPaddington駅までまずは移動。
Hammersmithから7つめのこの駅ではNational Railが乗り入れている。
大きな駅だ…。
左がtubeの目印。Paddington
線路を挟んで
右がNational Rail
London Paddingtonプラットフォーム
National Rail(以下NR)は、さすがに近代的に補修されているけど、風情があるね。
適度に汚い。笑(いい意味も悪い意味も含んでね)
そして舞台美術を生業にしているからには見逃してはならない部分、
プラットフォームの屋根から下りている破風?かな。
木製の、そして白くて先端が尖っていたり途中に円形のカットが入った板張り。
庭先のフェンスみたいだよね…。
こういう部分ってイメージでは分かっていたりするんだけど実際のスケール感とか分からないから、些細なことだけど、よく見ておきました。
そしておそらくNRのどこの駅にもこの木の破風は見受けられます。
統一感があって気持ちがよいね。
tube側から連絡通路を渡りoyster cardで改札を出た先は・・・
こんな感じです。
かっこいいねっ!!
日本だってもっとプラットフォームの多い駅はあるけどこの雰囲気は持ってないよな−。
それから、やっぱり舞台制作関係者としてはこの巨大なアーチが気になって仕方がなかった。
鉄骨の柱とアングルが幾重にも連なって…
早く下に降りて観察しなきゃ。
oyster cardを差し込んでと…あ、もう地下鉄じゃないから使えないんだった。
NRのticketをsingle(片道:往復はreturn)で、友達が教えてくれたとおり特急で行ける範囲 "Reading" までを買いました。目的地まで買えばいいんだけど、今日は時間があるからReadingにも寄りた いし・・・
というよりこれも友達に言われたこと、
"Off-peak time" でticket買って、と。
確か、15:30辺りから19:30辺りまでがpeak timeだったはず…。違ったかな?
特急券の料金はかなりの差があるらしい。
今は13:00過ぎだから大丈夫。
この時間なら急行、鈍行の料金差は無いと言うことだ。
早めに移動してReadingでぶらぶらしてみよう。友達だってこの時間ではまだ仕事中だから。
下に降りてみた。
面白いなー。本当はスケッチするのが一番感触がつかめるんだけど、その暇はないや。
だってどこを見ても気になる所ばかり!
これではさすがにスケッチをとる時間がないから目でよく見て、空間を感じて、後は写真に頼るか…。
あー、雨で残念だな。
“世界の車窓から”
みたいな感じにはならなかったけど、異国の地の列車に乗っているというところがいいんだよね、きっと。
Reading駅構内
改札手前で振り向いて1枚。
時刻は 14:39 か。
— Gatwick空港へは奥を右に進んでその先の列車へ乗車下さい —
そしてもっと進んで…
1番目を惹いたのは
結局、
…教会。
今まで写真では何度も何種類も見たことのある建物だけど、
やっぱり近場で見なきゃ分からないことだらけ。
ここは舞台美術人としてかなり飢えてるとこだから外せない!
見れば壁には見慣れない石が使われていたりして…
日本だってもっとプラットフォームの多い駅はあるけどこの雰囲気は持ってないよな−。
それから、やっぱり舞台制作関係者としてはこの巨大なアーチが気になって仕方がなかった。
鉄骨の柱とアングルが幾重にも連なって…
早く下に降りて観察しなきゃ。
oyster cardを差し込んでと…あ、もう地下鉄じゃないから使えないんだった。
NRのticketをsingle(片道:往復はreturn)で、友達が教えてくれたとおり特急で行ける範囲 "Reading" までを買いました。目的地まで買えばいいんだけど、今日は時間があるからReadingにも寄りた いし・・・
というよりこれも友達に言われたこと、
"Off-peak time" でticket買って、と。
確か、15:30辺りから19:30辺りまでがpeak timeだったはず…。違ったかな?
特急券の料金はかなりの差があるらしい。
今は13:00過ぎだから大丈夫。
この時間なら急行、鈍行の料金差は無いと言うことだ。
早めに移動してReadingでぶらぶらしてみよう。友達だってこの時間ではまだ仕事中だから。
下に降りてみた。
面白いなー。本当はスケッチするのが一番感触がつかめるんだけど、その暇はないや。
だってどこを見ても気になる所ばかり!
これではさすがにスケッチをとる時間がないから目でよく見て、空間を感じて、後は写真に頼るか…。
あー、雨で残念だな。
“世界の車窓から”
みたいな感じにはならなかったけど、異国の地の列車に乗っているというところがいいんだよね、きっと。
Reading駅構内
改札手前で振り向いて1枚。
時刻は 14:39 か。
— Gatwick空港へは奥を右に進んでその先の列車へ乗車下さい —
そしてもっと進んで…
1番目を惹いたのは
結局、
…教会。
今まで写真では何度も何種類も見たことのある建物だけど、
やっぱり近場で見なきゃ分からないことだらけ。
ここは舞台美術人としてかなり飢えてるとこだから外せない!
見れば壁には見慣れない石が使われていたりして…
この旅では是非chapel, churchの内外の様子をしっかりと見ておきたいと思ってます。
友達に会ったら頼んでみよう。そして壁の石のことも訊いてみよう!
この後は、やっぱりぶらぶらと街を散策。
あるショッピングセンター街にたどり着いた。
興味は…ほとんど無いけど他に見る物もないし、まだ時間もあるからまたまたぶらつく。
・・・そういえば、と思い出したのが"着替え"のこと。
長袖のt-shirtを1枚忘れたんだった。
ここで調達していこう!ということで手頃な物を見つけて買い物(H&Mで)。
その他、本屋さんでも買い物。
スーツケースをゴロゴロしながらの散歩と買い物はつらいのでこの辺で切り上げて
そろそろ駅へ行こう。
local線であと3駅。
窓口でticket買って友達の住む町、
Goring & Streatlyへ。
列車内は先ほどとは違い、結構込んできた。帰宅時間だ。
窓から覗く景色は、雨天、そして夕暮れ時にもかかわらず緑豊かで広大な感じが伝わってきた。
明日は晴れるといいな・・・。
さて到着したのはGoring & Streatly駅。
皆さんお迎えの車に次々と乗り込んで帰宅していく。
僕は・・・見ず知らずの、そして見える範囲ではpubが一件だけという駅で…ひとりぼっち。
もう一度携帯に電話するも…だめだ、つながらないや。どうしようかなー。pubにでも入って友達からの電話を待とうかなー・・・。
いや、でも待っていても仕方がないので、ご面倒をおかけしますがまたまたママに電話してみた。
“それじゃ駅で待っていて、迎えに行くから”
ということで駅へ戻る。ママさん申し訳ありません!
しばらくして赤い車が1台止まり、助手席のドアが開いて反対から運転手も降りてきた。
友達のお母さん。 “ポーラ” さんです。雨の中だけど…初めまして!
よかったー、実際どうなっていたことやら。ポーラがいなかったらどうしてたんだろう?
申し訳ない気持ちを伝え、家に連れて行ってもらった。まだ友達も帰っていない様子。
ちょうど車中で彼から電話がかかってきました。仕事が終わったようだ。
10分くらいで家に到着。
外国の方の家にお邪魔するのは初めてではないけれど友人のしかも実家は初めて。
緊張するけど友達もそろそろ来るし嬉しかったな。
ポーラさん、お世話になります!!
部屋に案内されると出迎えてくれたのは真っ黒な垂れ耳の中型犬“ヘクター”でした。
その後、お茶を頂いたりお話しをしたりしていると友達が帰ってきた!
ジョン!!
非常にわかりやすい名前のイギリス人です。
会うのは半年ぶりくらいかな。前回は自分の地元で会いました。
ジョンに会ったら、自分がやっとここにたどり着いたことを自覚した。
再会はやっぱり嬉しかったなー。
色々話したり、自分の荷物を整理したりで時間がたつ。
夕食はポーラさんが用意してくれました。ありがとう、感謝!
ラザニアでしたが、ベジタリアン家系なのでお肉は入っていません(おそらく代わりは豆類を調理した物)、がとても美味しかったです!おかわりさせて頂きました。
あ!そういえば朝ホステルでポップからもらったワインも一緒に頂きました。
勿論、ポップの迷子話もしてね。笑
ありがとうポーラ!御馳走様でした! そしてポップもね。
楽しかったなー。
日本からのお土産も喜んでもらえたようで。
ジョンに関して言うと、伊勢エビが大きくプリントされたかなりcoolな手拭いをプレゼント。
“君はエビは食べられない事を知ってるけど、これ一目で気に入ったから買ったんだ、どうかなー?”というようなことを言って渡しました。笑
そんなこんなで友達がここにいることの喜びと有り難さを感じ(なにせ海外だからね)た
イギリス2日目の夜でした。
…ってまだ2日目か!長い日記だねー、頑張れ自分!
4/16(木) 雨 "Hammersmith ~ Goring & Streatly" - イングランド・舞台美術 探訪
友達に会ったら頼んでみよう。そして壁の石のことも訊いてみよう!
この後は、やっぱりぶらぶらと街を散策。
あるショッピングセンター街にたどり着いた。
興味は…ほとんど無いけど他に見る物もないし、まだ時間もあるからまたまたぶらつく。
・・・そういえば、と思い出したのが"着替え"のこと。
長袖のt-shirtを1枚忘れたんだった。
ここで調達していこう!ということで手頃な物を見つけて買い物(H&Mで)。
その他、本屋さんでも買い物。
スーツケースをゴロゴロしながらの散歩と買い物はつらいのでこの辺で切り上げて
そろそろ駅へ行こう。
local線であと3駅。
窓口でticket買って友達の住む町、
Goring & Streatlyへ。
列車内は先ほどとは違い、結構込んできた。帰宅時間だ。
窓から覗く景色は、雨天、そして夕暮れ時にもかかわらず緑豊かで広大な感じが伝わってきた。
明日は晴れるといいな・・・。
さて到着したのはGoring & Streatly駅。
皆さんお迎えの車に次々と乗り込んで帰宅していく。
僕は・・・見ず知らずの、そして見える範囲ではpubが一件だけという駅で…ひとりぼっち。
もう一度携帯に電話するも…だめだ、つながらないや。どうしようかなー。pubにでも入って友達からの電話を待とうかなー・・・。
いや、でも待っていても仕方がないので、ご面倒をおかけしますがまたまたママに電話してみた。
“それじゃ駅で待っていて、迎えに行くから”
ということで駅へ戻る。ママさん申し訳ありません!
しばらくして赤い車が1台止まり、助手席のドアが開いて反対から運転手も降りてきた。
友達のお母さん。 “ポーラ” さんです。雨の中だけど…初めまして!
よかったー、実際どうなっていたことやら。ポーラがいなかったらどうしてたんだろう?
申し訳ない気持ちを伝え、家に連れて行ってもらった。まだ友達も帰っていない様子。
ちょうど車中で彼から電話がかかってきました。仕事が終わったようだ。
10分くらいで家に到着。
外国の方の家にお邪魔するのは初めてではないけれど友人のしかも実家は初めて。
緊張するけど友達もそろそろ来るし嬉しかったな。
ポーラさん、お世話になります!!
部屋に案内されると出迎えてくれたのは真っ黒な垂れ耳の中型犬“ヘクター”でした。
その後、お茶を頂いたりお話しをしたりしていると友達が帰ってきた!
ジョン!!
非常にわかりやすい名前のイギリス人です。
会うのは半年ぶりくらいかな。前回は自分の地元で会いました。
ジョンに会ったら、自分がやっとここにたどり着いたことを自覚した。
再会はやっぱり嬉しかったなー。
色々話したり、自分の荷物を整理したりで時間がたつ。
夕食はポーラさんが用意してくれました。ありがとう、感謝!
ラザニアでしたが、ベジタリアン家系なのでお肉は入っていません(おそらく代わりは豆類を調理した物)、がとても美味しかったです!おかわりさせて頂きました。
あ!そういえば朝ホステルでポップからもらったワインも一緒に頂きました。
勿論、ポップの迷子話もしてね。笑
ありがとうポーラ!御馳走様でした! そしてポップもね。
楽しかったなー。
日本からのお土産も喜んでもらえたようで。
ジョンに関して言うと、伊勢エビが大きくプリントされたかなりcoolな手拭いをプレゼント。
“君はエビは食べられない事を知ってるけど、これ一目で気に入ったから買ったんだ、どうかなー?”というようなことを言って渡しました。笑
そんなこんなで友達がここにいることの喜びと有り難さを感じ(なにせ海外だからね)た
イギリス2日目の夜でした。
…ってまだ2日目か!長い日記だねー、頑張れ自分!
4/16(木) 雨 "Hammersmith ~ Goring & Streatly" - イングランド・舞台美術 探訪
2009年5月5日火曜日
4/16(木) 雨 '09 "South Kensington ~ Hammersmith" - イングランド・舞台美術
あまりうまく寝付けない・・・。
たまに目が覚めたけど、相部屋のもう一人、ポップが帰って来た音で目が覚めてしまったんだろう、そう思いまた眠った・・・。
ドアが開く音がしてまた目が覚めた・・外もすでに明るくなっていた。
ポップか・・。
・・・と思ったんだけど、彼の格好は昨日のまま、そのままベッドの上段へあがっていった。
あれ変だな?と思い声を掛けてみた。
・・すると、
なんと今戻ったばかりだという。
あれ…?
彼は今いるSouth Kensigntonから東方面(よりLondon中心部へ)地下鉄で移動し、その後2階建てバスで有名なDouble Deckerに乗った。だけどバスの乗り継ぎ方が慣れないと難しいこのバスを使うのに、彼は初心者で難しかったようだ。
彼も覚えていないようだがバスを乗り継いで行き着いた先は地下鉄の駅名で言うとMile Endというところ(London中心部より東)まで行ってしまったらしい。このHostelの最寄り駅から数えると12か13駅先まで行ったことになる。
そこからどうやって帰って来たかはよくわからないけど、今やっと帰って来たばかりなのだ。
確かこれ、AM7:00頃!だったね。昨夜出て行ったのがPM9:00頃でした…。
で、少し会話したんだけど、彼は学生でHospitality(おもてなし)の勉強にイギリスに来ていて、
もう少しするとフランスでの短期研修があるらしく、フランス大使館へvisaの申請に行くためにLondonへ来ていたみたい。タイへ帰ったらあるリゾートホテルで働くことになっていて、そのホテルの案内カードを僕にくれた。
時間も時間だから仮眠をとる訳にはいかない彼は、食堂で朝食をとってそのままもう出かけるという。僕は寝起きだったから辛かったけど、一緒に写真を撮ろうということになった。
別れ際にポップが、このワインよかったら飲んで、と置いていってくれた。
このワインは彼が昨夜購入し、帰ってから飲むつもりだったのかなぁ、一晩持ち歩いて未開封のままそこに置いてあった。大使館へはこういった物は持ち込めないからと僕にくれた。
海外でまだ見ず知らずの人からもらう物を受け取っていいかどうか迷ったけど、本当に怪しければこの部屋に置いていけばいいやと思って一応もらっておいた。
別れの挨拶をしてポップは部屋を出て行きました。
・・・それにしても、彼の昨晩の行動を想像すると笑えるね(大きなトラブルはなかったからね)。ポリ袋に入ったままのワイン片手に彷徨っていたんだから。
…滞在初日からおもしろいなぁ。
ぼくもそのままある程度の身支度をして、朝食だ。
残念ながら外は雨。
朝食はこんな感じ・・・
残念ながら味は良くない。なにせ低料金だからやっぱり仕方ないか。
若い子達がいっぱい泊まってるよな。
ここは学校の課外学習とかいろいろな団体の活動によく利用されているみたいだね。
朝から皆元気だ。
部屋に戻ってcheck outの準備。
この旅の後半戦はまだ宿が決まっていなかった。
今日から離れた地へ行くのだが、後半はもう一度Londonに戻ってくる予定だ。
せめてLondonへ戻ってきて初日くらいは難無く寝床を確保しておきたかったから受付で
尋ねるとちょうど戻った日の一晩は空いていたので予約。
食事は良くないけど他には問題がなかったからね。
残りの日も予約できてしまえば良かったんだけどそううまくは空いていなかったんだ。
だから1日だけ。他の日はどうにかしなきゃ。・・後で考えよう。
今日はHammersmithへ行ってから、友達のいる町、Goring&Streatlyへ移動。
だけどあいにくの雨なんだよね。
家にあった折りたたみ傘は壊れていたから持ってきていない。傘買わなきゃ。
駅前の日用品店で店員からこっちの方が風にも強いぞ!と勧められた傘を断り、その場がしのげればというくらいの傘を選んだ。
早くHammersmithへ行こう。
そこには前回も訪ねたあるArt Studioがある。舞台美術、ペインティングが主体の制作スタジオだ。
またいつでもお茶しに来て。と言ってもらっていたから図々しくも行くことにしたんだ。
こっちに来る前にメール連絡は取りあってあったんだけど、実は以前メモってあった電話番号はファクス番号のみだったようで繋がらない!
あ〜どうしよう、とは思ったけどもう行くしかないから会ってその旨謝ろうということで・・・。
Piccadilly Line で何駅か西へ。
Hammersmith駅。とても整った駅構内です。
richな人たちが住む町だね、ここは。
前回この町の景色は撮ったんだけど今回は外は雨だし荷物は全部持ってるから撮らなかったな−。新旧の建物が入り交じっている町です。
僕が訪ねるスタジオは“旧建物”の並ぶ住宅街の中にある。
道はすでに知ってるから迷わずたどり着いた。
そこはなんとchapelの中が制作場というスタジオ。
スタジオ入り口には鉄柵が閉まっていたからまさか留守か?やっぱり連絡してないからこんな事になるのかと思いきや、前まで行ってみると中は開いていた。
よかったー。
奥に人影があったので声を掛けてみた。
その人は当然、誰だ?という素振りでこちらへ来る。
どうかな?と思ったけど途中で気付いてもらえた!
Moto! という女性の声。
スタッフの一人、“ローシャ”が迎えてくれた。
またまたよかったー、覚えていてくれて!
あなたからのメールは見たわ。と言ってくれたけど、すかさず連絡もなく訪ねてしまった事をお詫びした。
女性の力では開けられない鉄柵をどうにかしようとする彼女が、
今彼は電話中だからもう少し待ってといって中へ戻っていった。
少しするとここのスタジオのボス、キャンベル氏がやってきて中へ通してくれた。
もう白髪でかなりの年の方です。僕の中ではこのキャンベル氏を、イギリス、ヨーロッパをそしてクラシック音楽を愛するまさにイギリス人だと捉えています。
しゃべり方はぶっきらぼうというのかなぁ、とにかくマイペース。
・・大物です。実際にこの業界ではかなり有名なようです。
さっきの電話の用件のようで、
これから出かけなくてはならなくなったから30分だけ。
ということで彼らもちょうどお茶をしてから出かけることに。
今日いるスタッフはキャンベル氏とローシャさんだけ。
あ、あとプラスうさぎが一兎。スタジオの看板娘です。
スタジオ内にはあるオペラの道具が制作途中で広げておいてあった。
白い斜幕もあったので何を描くのかと尋ねると“空”の絵を描くところだという。
それにしてもこのスタジオ、教会内部だから至る所が興味深い物ばかりで、ここにいるだけでいい刺激を受けて素晴らしい仕事が出来そうなんだよね。
そこまで広くはないけどとにかく素敵なスタジオです。
ステンドグラスがあったり、ちょっと怖いけど小道具を作る地下室があったり。
せっかくの機会なので、僕は自らの舞台美術のデザインや制作物の資料を見てもらった。
見てもらえて本当に光栄だったな。
キャンベル氏はたまにかかってくる電話(この日の用事について)を相手しながらぼやいていたけど。どうやらアマチュアの団体の仕事でその団体サイドが色々トラブっているみたい。
穴埋めにでも行くのかな?
キャンベル氏の僕に関する興味は他にはぼくが肩から掛けているバッグと資料を入れていたファイル!
いいファイルだ!と言ってくれるんだけど、そのファイルは百均で手に入れた物。
ファイルに関して言うとイギリスではいい物がないというかそこそこの物でも高いらしい。
他にも少し話したけど自分の英語、集中力が限界でもう持たない。30分くらいがちょうどよかった。笑
情けないけどね。でも幸せです、コミュニケーションがとれて。
ただいつも思うのは誤解が無くコミュニケーションをとるのは難しいよね。
日本語同士だって難しいんだもん。
とにかく会えてよかった!また機会があったら是非訪ねたいです。
4/16(木) 雨 South Kensington ~ Hammersmith
たまに目が覚めたけど、相部屋のもう一人、ポップが帰って来た音で目が覚めてしまったんだろう、そう思いまた眠った・・・。
ドアが開く音がしてまた目が覚めた・・外もすでに明るくなっていた。
ポップか・・。
・・・と思ったんだけど、彼の格好は昨日のまま、そのままベッドの上段へあがっていった。
あれ変だな?と思い声を掛けてみた。
・・すると、
なんと今戻ったばかりだという。
あれ…?
彼は今いるSouth Kensigntonから東方面(よりLondon中心部へ)地下鉄で移動し、その後2階建てバスで有名なDouble Deckerに乗った。だけどバスの乗り継ぎ方が慣れないと難しいこのバスを使うのに、彼は初心者で難しかったようだ。
彼も覚えていないようだがバスを乗り継いで行き着いた先は地下鉄の駅名で言うとMile Endというところ(London中心部より東)まで行ってしまったらしい。このHostelの最寄り駅から数えると12か13駅先まで行ったことになる。
そこからどうやって帰って来たかはよくわからないけど、今やっと帰って来たばかりなのだ。
確かこれ、AM7:00頃!だったね。昨夜出て行ったのがPM9:00頃でした…。
で、少し会話したんだけど、彼は学生でHospitality(おもてなし)の勉強にイギリスに来ていて、
もう少しするとフランスでの短期研修があるらしく、フランス大使館へvisaの申請に行くためにLondonへ来ていたみたい。タイへ帰ったらあるリゾートホテルで働くことになっていて、そのホテルの案内カードを僕にくれた。
時間も時間だから仮眠をとる訳にはいかない彼は、食堂で朝食をとってそのままもう出かけるという。僕は寝起きだったから辛かったけど、一緒に写真を撮ろうということになった。
別れ際にポップが、このワインよかったら飲んで、と置いていってくれた。
このワインは彼が昨夜購入し、帰ってから飲むつもりだったのかなぁ、一晩持ち歩いて未開封のままそこに置いてあった。大使館へはこういった物は持ち込めないからと僕にくれた。
海外でまだ見ず知らずの人からもらう物を受け取っていいかどうか迷ったけど、本当に怪しければこの部屋に置いていけばいいやと思って一応もらっておいた。
別れの挨拶をしてポップは部屋を出て行きました。
・・・それにしても、彼の昨晩の行動を想像すると笑えるね(大きなトラブルはなかったからね)。ポリ袋に入ったままのワイン片手に彷徨っていたんだから。
…滞在初日からおもしろいなぁ。
ぼくもそのままある程度の身支度をして、朝食だ。
残念ながら外は雨。
朝食はこんな感じ・・・
残念ながら味は良くない。なにせ低料金だからやっぱり仕方ないか。
若い子達がいっぱい泊まってるよな。
ここは学校の課外学習とかいろいろな団体の活動によく利用されているみたいだね。
朝から皆元気だ。
部屋に戻ってcheck outの準備。
この旅の後半戦はまだ宿が決まっていなかった。
今日から離れた地へ行くのだが、後半はもう一度Londonに戻ってくる予定だ。
せめてLondonへ戻ってきて初日くらいは難無く寝床を確保しておきたかったから受付で
尋ねるとちょうど戻った日の一晩は空いていたので予約。
食事は良くないけど他には問題がなかったからね。
残りの日も予約できてしまえば良かったんだけどそううまくは空いていなかったんだ。
だから1日だけ。他の日はどうにかしなきゃ。・・後で考えよう。
今日はHammersmithへ行ってから、友達のいる町、Goring&Streatlyへ移動。
だけどあいにくの雨なんだよね。
家にあった折りたたみ傘は壊れていたから持ってきていない。傘買わなきゃ。
駅前の日用品店で店員からこっちの方が風にも強いぞ!と勧められた傘を断り、その場がしのげればというくらいの傘を選んだ。
早くHammersmithへ行こう。
そこには前回も訪ねたあるArt Studioがある。舞台美術、ペインティングが主体の制作スタジオだ。
またいつでもお茶しに来て。と言ってもらっていたから図々しくも行くことにしたんだ。
こっちに来る前にメール連絡は取りあってあったんだけど、実は以前メモってあった電話番号はファクス番号のみだったようで繋がらない!
あ〜どうしよう、とは思ったけどもう行くしかないから会ってその旨謝ろうということで・・・。
Piccadilly Line で何駅か西へ。
Hammersmith駅。とても整った駅構内です。
richな人たちが住む町だね、ここは。
前回この町の景色は撮ったんだけど今回は外は雨だし荷物は全部持ってるから撮らなかったな−。新旧の建物が入り交じっている町です。
僕が訪ねるスタジオは“旧建物”の並ぶ住宅街の中にある。
道はすでに知ってるから迷わずたどり着いた。
そこはなんとchapelの中が制作場というスタジオ。
スタジオ入り口には鉄柵が閉まっていたからまさか留守か?やっぱり連絡してないからこんな事になるのかと思いきや、前まで行ってみると中は開いていた。
よかったー。
奥に人影があったので声を掛けてみた。
その人は当然、誰だ?という素振りでこちらへ来る。
どうかな?と思ったけど途中で気付いてもらえた!
Moto! という女性の声。
スタッフの一人、“ローシャ”が迎えてくれた。
またまたよかったー、覚えていてくれて!
あなたからのメールは見たわ。と言ってくれたけど、すかさず連絡もなく訪ねてしまった事をお詫びした。
女性の力では開けられない鉄柵をどうにかしようとする彼女が、
今彼は電話中だからもう少し待ってといって中へ戻っていった。
少しするとここのスタジオのボス、キャンベル氏がやってきて中へ通してくれた。
もう白髪でかなりの年の方です。僕の中ではこのキャンベル氏を、イギリス、ヨーロッパをそしてクラシック音楽を愛するまさにイギリス人だと捉えています。
しゃべり方はぶっきらぼうというのかなぁ、とにかくマイペース。
・・大物です。実際にこの業界ではかなり有名なようです。
さっきの電話の用件のようで、
これから出かけなくてはならなくなったから30分だけ。
ということで彼らもちょうどお茶をしてから出かけることに。
今日いるスタッフはキャンベル氏とローシャさんだけ。
あ、あとプラスうさぎが一兎。スタジオの看板娘です。
スタジオ内にはあるオペラの道具が制作途中で広げておいてあった。
白い斜幕もあったので何を描くのかと尋ねると“空”の絵を描くところだという。
それにしてもこのスタジオ、教会内部だから至る所が興味深い物ばかりで、ここにいるだけでいい刺激を受けて素晴らしい仕事が出来そうなんだよね。
そこまで広くはないけどとにかく素敵なスタジオです。
ステンドグラスがあったり、ちょっと怖いけど小道具を作る地下室があったり。
せっかくの機会なので、僕は自らの舞台美術のデザインや制作物の資料を見てもらった。
見てもらえて本当に光栄だったな。
キャンベル氏はたまにかかってくる電話(この日の用事について)を相手しながらぼやいていたけど。どうやらアマチュアの団体の仕事でその団体サイドが色々トラブっているみたい。
穴埋めにでも行くのかな?
キャンベル氏の僕に関する興味は他にはぼくが肩から掛けているバッグと資料を入れていたファイル!
いいファイルだ!と言ってくれるんだけど、そのファイルは百均で手に入れた物。
ファイルに関して言うとイギリスではいい物がないというかそこそこの物でも高いらしい。
他にも少し話したけど自分の英語、集中力が限界でもう持たない。30分くらいがちょうどよかった。笑
情けないけどね。でも幸せです、コミュニケーションがとれて。
ただいつも思うのは誤解が無くコミュニケーションをとるのは難しいよね。
日本語同士だって難しいんだもん。
とにかく会えてよかった!また機会があったら是非訪ねたいです。
4/16(木) 雨 South Kensington ~ Hammersmith
2009年5月1日金曜日
4/15 (水) 晴 '09 " South Kensington, London" - イングランド・舞台美術
さて、Heathrowについたらやらなきゃいけないことは勿論 “入国審査”。
これも苦手…。
前回の時はおよそ1ヶ月間の滞在だったから目的やら滞在先やら色々聞かれて大変だったので、最後には“英語わかりません”っていうふりをしてみたり… 。
でも仕方ないよね。テロ騒ぎがあったときだったし。
とにかく、さらっと答えて早く通りたかったから心して審査官の前へ。
やりとりは…
何日間の滞在ですか?
− 12日間
目的は?
− 観光
ハンコをぽんっ。
あれ!?ほんの二言三言で終了。
なんだよ〜せっかく気合い入れて臨んだのに!
前回はホントなんだったんだろう。
まあでも苦手は苦手だな。早く通過できてそれに越したことはないよ。
という訳でイギリス入りです。
スーツケースも引き取り、次にすることは地下鉄(tube)に乗って今日の宿泊先へ。
tubeに乗る前に“Oyster Card”(日本で言うsuica, pasmoだね)にチャージ。
前回来たときにカードはすでに作ったからチャージだけ,
top-upマシンのスクリーンに触れて紙幣を入れて…と思いきや紙幣を検知せず…。
結局人のいる窓口を探してチャージしてもらった。
結構動き回る予定だからそこそこの金額を入れてもらおうとすると不思議な顔された。
こちらの人々は外出時にはあまり金銭を持ち歩かないようだし、
そんな理由と金銭感覚からするとちょっと多かったのかも。
こんなやりとりもちょうどいい機会だった。
下手なりに英語の口慣らしをしなきゃいけないから。
では移動しましょう。
tubeです。
列車の形がチューブ状だから。
そして狭いです。人が少なかったからいいけど、スーツケースの置き場に困る。ちなみに写真右下のオレンジが僕のケース。両膝で挟んでます。
Heathrow terminal の駅からPiccadilly Line に乗ってGloucester Road駅まで。
Piccadilly Lineは青が目印。扉右に写っているポールの色も路線によって変わるはず。
でこの写真はその途中のHammersmith駅。
明日はここに舞台美術関係のちょっとした用事があるんだ。
Gloucester Road 駅の改札をちょうど出たところ。
さすがLondon中心部辺り。建物が整ってるなあ、というのが第一印象。
ところで僕はどっちへ向かうべきか。全く方向感覚が無いので地図見て確認。この写真で言うと、正面を横に走っている大通りCromwell Roadを右へ。
3,4分歩くと初日の宿となる“Meininger Hotel&Hostel”があった。
Queen's Gate という通りを挟んですぐ向かいが " Natural History Museum " 。
隣接して" Science Museum ", そして前回見て回りそのスケールの大きさに圧倒された" Victoria & Albert Museum " があります。
宿は公共のConference Centreと併設の所らしい。
低予算の旅だからそんなときはYouth Hostelでしょう。
それで選んだ宿がここ。
Londonを見て回るにはすごく立地がいい所だと思った。
でも明日はLondon郊外へ移動だから関係ないか。
Check Inです。自分の英語がかなりまずいなと認識。
宿代にプラス明日の朝食も頼んでみました。
なんと3ポンド。この時で450円くらいかな。
二年前なんて4ポンドで1000円近かったからなー。信じられない!
Myベッドカード、Guestカードなるものとルームキーを受け取り今晩の部屋へ。
603号室。
PM 5:00頃だったかな、ここに着いたの。
dormitory type の部屋。
2段ベッド(bunk bedっていうのかな)が一つと見ての通りのテーブルといす。ちょっとした洗面台とクローゼット。
二人部屋です。
まだもう一人の方は来ていない様子。
ベッドは早い者勝ちみたいだから下の段を確保して、と。下の方が色々気が楽じゃない?
上の段は上り下りがあるしさ。
やっと落ち着けたので少し休みたいんだけど、メールを打つとか明日の用事のためのスーツケースの整理とかあって無理かも。
しかも夕食の買い出ししなきゃ。
ってことでからだが動くうちに買い出しに行くことにして、
さっきレセプションで食料品店の場所も聞いたし、駅前まで行ってみることにした。
Gloucester Road 駅前。
そこで見慣れたお店が目に入る。
" TESCO "
前回も大変お世話になったこちらでは超有名スーパー。
サンドイッチとリンゴを何個か、チョコレート菓子も買ったっけ。
そして何より大事な“水”を取り、相変わらず素っ気ないレジのスタッフ(テスコの店員はどこも割とこのタイプ)に支払い宿へ帰った。
部屋に帰るとまだ相方は来ていない様子。
ならば部屋が広いうちに早いとこ自分の荷物を整理しよう、ということでサンドイッチほおばりながらスーツケースを広げ、洗面具やら着替えやらを出し、持ってきた自らの大事な美術の資料達をベッドに広げて整理を始めた。
でもねー、時差ぼけか、整理しててもあまり手に着かない感じ。
あ、そうそう、まだ外は明るいんだよねこの時期は。
あとで友達に確認したけどPM8:30ごろが日没っていう時期みたい。
だから9時暗いまで真っ暗にならない。
体内時計が全く働きませんね。
そうこうしてるとドアのキーを解除する音が…。
もう一人がやってきた。
黒いキャップに黒いベストを着た若者でした。
見た感じはアジア圏の出身。
僕もなれない英語、向こうも勿論僕よりも上手だけどそれほど流ちょうではない英語でお互い挨拶を交わし、彼の名前を聞く。
愛称は“ポップ”。タイから来た学生さんでした。
僕はすっかり腰を落ち着けているからいいんだけど、あとからやってきた彼は何だか落ち着かない様子。だからここも英語の練習と思ってこちらから話しかけるべきだと思い、
…何か話しかけた。笑
するとポップも訊いてきた。僕がいつここに来たのかとか、Londonは何回目かとか…。
やっぱり話しかけてみるもんだね。なんだか彼も落ち着いたみたい。
でしばらくお互い自分のことをやっていると上段からポップが降りてきて、
これから1,2時間外出しようと思うんだけどどう?みたいな誘いだったと思うんだけど、
提案してくれた。
だけど、まだ明日のために整理しなければならないこともあったので断った。
パブ行きたかったけどねー。
ついでに言うと、ポップが持っていたゲストカード、違う人の物だった。
彼は渡されただけらしいが全く違う人の名前になっていた。
彼は、何でだろう?とほくそ笑んで、換えてもらわなきゃと部屋を出て行ったよ。
…僕はそのあとシャワー浴びたりメールしたりして……
あとから帰ってくる相方のために洗面台の灯りをつけたまま、この日は休みました…。
4/15 (水) 晴 2009 South Kensington, London
これも苦手…。
前回の時はおよそ1ヶ月間の滞在だったから目的やら滞在先やら色々聞かれて大変だったので、最後には“英語わかりません”っていうふりをしてみたり… 。
でも仕方ないよね。テロ騒ぎがあったときだったし。
とにかく、さらっと答えて早く通りたかったから心して審査官の前へ。
やりとりは…
何日間の滞在ですか?
− 12日間
目的は?
− 観光
ハンコをぽんっ。
あれ!?ほんの二言三言で終了。
なんだよ〜せっかく気合い入れて臨んだのに!
前回はホントなんだったんだろう。
まあでも苦手は苦手だな。早く通過できてそれに越したことはないよ。
という訳でイギリス入りです。
スーツケースも引き取り、次にすることは地下鉄(tube)に乗って今日の宿泊先へ。
tubeに乗る前に“Oyster Card”(日本で言うsuica, pasmoだね)にチャージ。
前回来たときにカードはすでに作ったからチャージだけ,
top-upマシンのスクリーンに触れて紙幣を入れて…と思いきや紙幣を検知せず…。
結局人のいる窓口を探してチャージしてもらった。
結構動き回る予定だからそこそこの金額を入れてもらおうとすると不思議な顔された。
こちらの人々は外出時にはあまり金銭を持ち歩かないようだし、
そんな理由と金銭感覚からするとちょっと多かったのかも。
こんなやりとりもちょうどいい機会だった。
下手なりに英語の口慣らしをしなきゃいけないから。
では移動しましょう。
tubeです。
列車の形がチューブ状だから。
そして狭いです。人が少なかったからいいけど、スーツケースの置き場に困る。ちなみに写真右下のオレンジが僕のケース。両膝で挟んでます。
Heathrow terminal の駅からPiccadilly Line に乗ってGloucester Road駅まで。
Piccadilly Lineは青が目印。扉右に写っているポールの色も路線によって変わるはず。
でこの写真はその途中のHammersmith駅。
明日はここに舞台美術関係のちょっとした用事があるんだ。
Gloucester Road 駅の改札をちょうど出たところ。
さすがLondon中心部辺り。建物が整ってるなあ、というのが第一印象。
ところで僕はどっちへ向かうべきか。全く方向感覚が無いので地図見て確認。この写真で言うと、正面を横に走っている大通りCromwell Roadを右へ。
3,4分歩くと初日の宿となる“Meininger Hotel&Hostel”があった。
Queen's Gate という通りを挟んですぐ向かいが " Natural History Museum " 。
隣接して" Science Museum ", そして前回見て回りそのスケールの大きさに圧倒された" Victoria & Albert Museum " があります。
宿は公共のConference Centreと併設の所らしい。
低予算の旅だからそんなときはYouth Hostelでしょう。
それで選んだ宿がここ。
Londonを見て回るにはすごく立地がいい所だと思った。
でも明日はLondon郊外へ移動だから関係ないか。
Check Inです。自分の英語がかなりまずいなと認識。
宿代にプラス明日の朝食も頼んでみました。
なんと3ポンド。この時で450円くらいかな。
二年前なんて4ポンドで1000円近かったからなー。信じられない!
Myベッドカード、Guestカードなるものとルームキーを受け取り今晩の部屋へ。
603号室。
PM 5:00頃だったかな、ここに着いたの。
dormitory type の部屋。
2段ベッド(bunk bedっていうのかな)が一つと見ての通りのテーブルといす。ちょっとした洗面台とクローゼット。
二人部屋です。
まだもう一人の方は来ていない様子。
ベッドは早い者勝ちみたいだから下の段を確保して、と。下の方が色々気が楽じゃない?
上の段は上り下りがあるしさ。
やっと落ち着けたので少し休みたいんだけど、メールを打つとか明日の用事のためのスーツケースの整理とかあって無理かも。
しかも夕食の買い出ししなきゃ。
ってことでからだが動くうちに買い出しに行くことにして、
さっきレセプションで食料品店の場所も聞いたし、駅前まで行ってみることにした。
Gloucester Road 駅前。
そこで見慣れたお店が目に入る。
" TESCO "
前回も大変お世話になったこちらでは超有名スーパー。
サンドイッチとリンゴを何個か、チョコレート菓子も買ったっけ。
そして何より大事な“水”を取り、相変わらず素っ気ないレジのスタッフ(テスコの店員はどこも割とこのタイプ)に支払い宿へ帰った。
部屋に帰るとまだ相方は来ていない様子。
ならば部屋が広いうちに早いとこ自分の荷物を整理しよう、ということでサンドイッチほおばりながらスーツケースを広げ、洗面具やら着替えやらを出し、持ってきた自らの大事な美術の資料達をベッドに広げて整理を始めた。
でもねー、時差ぼけか、整理しててもあまり手に着かない感じ。
あ、そうそう、まだ外は明るいんだよねこの時期は。
あとで友達に確認したけどPM8:30ごろが日没っていう時期みたい。
だから9時暗いまで真っ暗にならない。
体内時計が全く働きませんね。
そうこうしてるとドアのキーを解除する音が…。
もう一人がやってきた。
黒いキャップに黒いベストを着た若者でした。
見た感じはアジア圏の出身。
僕もなれない英語、向こうも勿論僕よりも上手だけどそれほど流ちょうではない英語でお互い挨拶を交わし、彼の名前を聞く。
愛称は“ポップ”。タイから来た学生さんでした。
僕はすっかり腰を落ち着けているからいいんだけど、あとからやってきた彼は何だか落ち着かない様子。だからここも英語の練習と思ってこちらから話しかけるべきだと思い、
…何か話しかけた。笑
するとポップも訊いてきた。僕がいつここに来たのかとか、Londonは何回目かとか…。
やっぱり話しかけてみるもんだね。なんだか彼も落ち着いたみたい。
でしばらくお互い自分のことをやっていると上段からポップが降りてきて、
これから1,2時間外出しようと思うんだけどどう?みたいな誘いだったと思うんだけど、
提案してくれた。
だけど、まだ明日のために整理しなければならないこともあったので断った。
パブ行きたかったけどねー。
ついでに言うと、ポップが持っていたゲストカード、違う人の物だった。
彼は渡されただけらしいが全く違う人の名前になっていた。
彼は、何でだろう?とほくそ笑んで、換えてもらわなきゃと部屋を出て行ったよ。
…僕はそのあとシャワー浴びたりメールしたりして……
あとから帰ってくる相方のために洗面台の灯りをつけたまま、この日は休みました…。
4/15 (水) 晴 2009 South Kensington, London
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