2009年3月25日水曜日

舞台美術制作 - 背景絵幕


写真はある音楽関係の舞台美術に使用されたパネル張り用布(確か葛城布)に描いた絵の一部。

どんな制作だったかというと ...

まず、作業内容を区分すると“きれい仕事”。鮮やか目の色合いであちこち汚せない仕上げが要求された。
今まで様々なタイプの絵を描かせて頂いている為、この様なタイプの作業内容になると自分の中で“きれい仕事スイッチ”が入り頭が切り替わります。(ちょっと分かりづらい表現ですが..?)

この舞台装置の本当の全体像は分からなかったけど、担当したのは上手、下手でシンメトリックな一対のパネル分。袖の様な役割かなぁ。

“上手”の絵で説明すると、まず印象としては朱赤、それに写真にも写り込んでいるように黄、レモン+グレーの線で構成された放射状のラインが飛び込んできます。それが画面の約7割を占め、その絵柄に重なって白と銀のストライプの大きな扇が一枚描かれ、放射線の周りには金銀の砂子のらしき斑点がある。画面上部には羽目板の様な板目柄で埋め尽くされた欄間みたいな部分が全体の3割程だったかな。

とにかくは赤色系統の部分をべた塗りでムラなく塗る事が大事。朱赤ぶぶんは幅もあったので難しい。マスキングなどしてる暇は無論ありません。
で、グレーラインがまた面倒で、本数も多いし線の太さも中途半端に太い。筆の幅より太くて、およそ七分くらいの幅。立ったり座ったりで腰が痛くなってしまった(+_+)。


全体の写真が思い切ってのせられれば説明もしやすいんだけど、こんな感じで一部分だけの拡大写真も(自分だけは楽しめて!?)おもしろいね。
また別の制作記録もトリミングしてみよー。

ちなみにこの制作は、上手一枚が — 大きさ:高さ約4間(720cm) ×幅約3間(540cm)だったと思う。この写真はその中の約30cm×20cm相当です。

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