2013年1月1日火曜日

初春,2013

 
 
明けましておめでとうございます。 西暦2013年、平成25年が始まりました。

昨年中もまた様々な方にお世話になりました。
ここで、変わらずお付き合いをさせて頂いている方々への倍旧の感謝を申し上げます。
いつも本当にありがとうございます。
また、新しく繋がりを持つ事が出来た方々へも、何よりそのご縁を大変有り難く感じておりますし、今後も興味を持って接していただけますよう一層の努力して参りますので、本年も舞台背景を彩る我々ART DOMINOをどうぞよろしくお願い申し上げます。

◆マイナーチェンジではありますが HomePageも更新いたしました。
現段階では試験的な画像数・種の部分もございますが、今後レンタル品、製作品のご紹介を充実させるべく改装中です。
ARTDOMINO HP↓
http://www9.ocn.ne.jp/~a_domino



…個人的な話になりますが、昨年は自分の興味を惹く美術展が多く、会場に愛を運ぶ回数も多かった年でした。
その中でも1番の関心は、巨匠ジャン・シメオン・シャルダンの静物画展でした。大画面の大作も殆ど無く、質素な静物モチーフを落ち着いた色調で描き、静謐な画面を作ることで大成した画家です。

初めてシャルダンの絵に出会ったきっかけは、まだ自分が中学生の頃、元々家の本棚にあった巨匠達の画集を手にとって見ていた時でした。

“ 銀のゴブレットとりんご ”

という一枚の油彩画。
僕が油絵を描いてみたい、描こう、と思わせてくれた絵なのです。

銀の器のあの質感がとにかく魅力的で、それにそれがそこに独特の雰囲気で存在しているという空間感も持ち合わせていて、もうマジックですよね。
…穴が空くほど見入ったとはこういう事なのでしょうね。
本当にその絵のページは、毎度、次を繰ることをやめて見続けたものです。

そして、今回の個展(これ自体の企画がもう珍しいです)でやっとその本物とご対面出来ました。
最終展示室へ入り、進行方向真正面でお迎えしてくれました。

…小さな絵です。

ほんとに。

でも優しさと力強さの両方をぎゅっと詰め込んだ作品。

閉館間際でしたがしぶとくしばらくの間立ち止まって、あのときと同じようにじっくりと見つめました。

鑑賞して、それで・・・リセットしてもらったんですよ!まだまだ勉強も画力も足りない自分ですが、それでもあらゆるものを取り払う感じで…油彩を始めたあの頃の気持ちになりました。


自分に返ると、
どっしりと落ち着いた背景が描けるよう、この先も愚直に製作に取り組んでいこうと気持ちを新たに出来た展示会でした。


大変個人的で偏った内容を新年のご挨拶の大半に組み入れてしまいましたが、それほど僕にとっては大きな思いを持って足を運び、また大切なものを改めて思い返させてくれた機会であって、どうしてもここで綴っておきたかったのです。


それ以降、現在は上記のような新しい気持ちを持って舞台の本番を想像しながら背景が製作を行っております。
 より柔軟に製作対応していく所存でありますので、皆様、本年も何卒よろしく願いいたします。重ねてお願い申しあげます。



平成25年 元日
ART DOMINO paint&design
代表 安藤基彦






● 初春,2013











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