久々にぎんざへ行った。
画廊へ行ったのです。
ある作家さんの個展を観に行きました。水谷昇雅氏の作品展。
今年の冬終わりから春先に舞浜でお仕事をご一緒させて頂いたこともあり、今回ご案内を頂いていました。
版画や木彫を軸に、近年では石質の粘土を用いての作品も多いようです。
一見して、色彩あふれるポップな印象を受けました。
以前お話ししたときに版画制作の事や、ドイツでのそれらの発表の事について伺っていたので、自分の勝手なイメージから銅版画の落ち着いた作風をイメージしていたところ、個展の案内状が届き、作品の写真を見たときには色彩の豊かさに驚かされました。
会場へ向かうときは期待と?が入り交じった感じ。
ちなみに道中、銀座中央通りは歩行者天国でした。
といってもそれを楽しむでもなく通過して・・・
…ただ会場までは歩きやすかったので助かったな…あ、途中寄り道したのは楽器屋・・・でも展示楽器の数が少なくてがっかり…ざぎんに”エレキ”は存在し難い?と思ったり…
話しの寄り道はこれくらいにして・・・
作品はものすごく見入って鑑賞しました!
銅版に木版での彩色が入り交じって…色合いはポップな感じだけど、“ヒト”っていう複雑ないきものを銅版画の繊細さで表現しているような・・・
木彫もおもしろい。
輪切りの木材…外郭を額縁のように残し、その内側をこれまた様々な形のモチーフが連鎖して途切れずに彫り込まれ、透かし彫りになっている。
CTスキャンした画像の一片を見ているようで、しかも彩色有。
個人的には、これら木彫の創作行為には深く考えさせられました。
斜めにスライスされた丸太の外縁が残っているということや、そこから彫り出された、人間の内側・内面を表しているように取れる要素達の連結されている様がとても興味を引きました。
明るい方へ手を伸ばして上へ上へ伸びていた木。そこにヒトを投影しているんじゃないかなぁ…内側をのぞいたら…何がどう繋がって作られているんだろうか…そこには入り組んだ形だけじゃないな、色彩だって境目無く変化して飛び込んでくる・・・そしてこれはほんの一部でしかない、かな…。
・・・自分の文章表現力には限りがあるものですから(笑)、これ以上は自分の中で完結させていただくことにして。
会場でお話を伺いましたが長年の制作で表現手法も複雑になってきたそうです。
自分が述べるのも恐れ多いのですが、突きつめられているなぁ、と。だからこそ作品を見ておもしろいし、お話も興味深い。
・・・純粋芸術とは違うけれど自分にも舞台背景としての発表の場がある。
冬のバレエ公演へ向けてより力が沸いて来た! やるぞー白鳥の湖!!
その帰りは予定していたので新宿世界堂で画材を調達。
銀座で力が入ったからではないけれど、画材を選んで買うのも士気が上がるね!
● 銀座の