皆様いかがお過ごしですか?
最近、観たい美術展がどれも微妙に遠いところで開催されているのでどれも行きあぐねているアンドウです。
・・と、ちょっと美術に関わっている者らしく始めてみましたがそれはさておき・・・
アールドミノHPで今月紹介の背景幕について少し・・・。
先にリンクを載せておきます。
https://sites.google.com/site/artdominoworks/
この背景幕の構図を簡単に言うと、
人の倍ほどの高さの石壁が幅18m程有り、その両端には冬枯れの木々が配置されている。
・・・左右の木立は壁よりもずっと高いから、この幕に関しては舞台画面全体で見ると、石壁から上の部分は何も描かれていない・・・
上の写真のような状態。
生地も必要なところまでしか用意されていません。写真右上の四角く見えるグレーの部分は床ですね。
・・どうやって舞台に飾るのか?となると・・・やはり “ 網 ” の登場です。
この絵が描かれた幕と巨大なその網とが張り合わされてやっと舞台のバトン機構に吊すことが出来る。
実はこの後ろ(舞台奥側)には空バックのドロップが飾られます。そこで初めて一枚の背景として成立するものでした。
しかし残念・・・
空ドロップも併せて描きましたが、この時も劇場で完成形を見ることは出来ませんでした。
・・想像するに、舞台上にはとても臨場感のある背景を作り上げることが出来たのではないかと思っています。
デザイナーさんのプランは平面の絵が二枚の単純な組み合わせなんだけれど、こちら絵描き側が巧く空間表現することによってとても奥行きを感じさせる事が出来る。
それには画面上で色々な絵画的操作が必要なんだけれど・・・デザイナーさんのアイデアを生かすも殺すも背景師次第・・・。
でも・・それができるのは描いている人間の眼でしか有りませんっ!
人が見て描くという事が大切な作業ですし、何しろそこにやり甲斐を持っていつも制作しています。
・・・あ、急にぼやき?になってきてしまったのでこの辺で +_+;・・・。
最後にもう一度、今回の背景幕紹介ページへのリンクです。
“今月の一枚—舞台美術背景幕”
https://sites.google.com/site/artdominoworks/
● Webページ更新のお知らせ:アップリケ背景幕_2010,11月間
0 件のコメント:
コメントを投稿