たまにはこのような作画もある・・・。
写真の撮影スタジオでは近い雰囲気の背景を見かける事があるかも知れませんね。
こちらでは、舞台用なのでバック全面の広さだったり、袖幕だったり…
抽象的な絵画ともとれる “ 調子付け ” を施した幕です。
ポップス歌手のコンサート用・・・
製作物の用途はなかなか伝わってこないというケースが多いので、どのように使われているのかは未だ不明であるのだが、
…あかり色を変えながら染めるのだろうか?
…映像投影の為のスクリーンなのだろうか?
等々、思いを巡らせながらの製作でした。
調子作り、とはいっても、作画する側が気をつけることは…やっぱり絵画と同じですね。
こういうときこそ、大胆さや力が抜けたポイントを織り込んで、且つトーンの差から生まれる大きなうねりとか小気味よいテンポが全体を支配しないとね。
幕に乗っかっている人全員がただ刷毛を動かしていてはいけません!
行き着くところが、頑張った割には平坦な画面になってしまうよね。
写真に見えているのは調子付けの一部だけれど、これが並んでいただけでは背景の中に大きくてリズミカルな流れは生まれませんから、最初のトーン配置や仕上げ作業の慎重さはやはり必要不可欠です!
…それにしても、なにせグレートーンのみですから、どのような使われ方をしたのか・・・
すごく気になる背景です!
● 見方によっては?